障害のある子供の靴・靴下を自分で着脱する練習方法

療育子育て

障害のある子供の靴・靴下を着脱する練習方法

靴・靴下の着脱は多くの療育先でもしている行動ではないでしょうか

療育先と連携して、自宅でも取り組みやすい作業であることと、比較的難易度の低い靴下練習は一番最初に取り組みやすい練習といえますね

療育の先生がどのように子供へ声をかけて、着脱を教えているのかを参考にしながら、自宅でも同じように声をかけるようにして取り組みました

では、スモールステップ方法に当てはめて、私が息子へどのように取り組んできたのかをまとめます (スモールステップ方法はこちらの記事→ 自閉症の子供への家庭療育方法【スモールステップ方法】

《いつ練習する?》

療育園へ登園する前/帰宅時

公園など外出する前/帰宅時

  • 毎日1回は必ずできる練習
  • 息子は外へ出かけることが大好きだったから、意欲を持ちやすい練習

2つの理由で、一番最初に取り組み始めた家庭療育です
朝または夕方のどちらか、親が時間に余裕のある時に練習をしました

《環境の支援》

靴の着脱は、椅子に座った姿勢が良いのか、地面にべたっと座った姿勢がいいのか?子供の様子を見て考えます

我が家の玄関は腰を掛けると、ちょうど椅子に座った姿勢になる高さの段差があるので玄関に座って取り組みました

「椅子に座った姿勢が良いけれど、高さが合わない…」というご家庭では、台や簡易椅子を置くなど対策をすると良いですね

また、行動へ集中できるように、子供の興味が奪われてしまいそうなものはあらかじめ隠しておくとか、静かな環境にする(テレビを消す)のように対策をします

《集中の支援》

行動として着脱ができるようになっても、気持ちを切り替得られない事もよくありました

外出時間が迫っていても、おもちゃで遊んでいて終われなかったり、外出から帰宅してきて、玄関で座りっぱなしになっていることや、まだ帰宅したくないとごねるので、抱えて自宅内に入る事も多々あります

そういう時は、靴を脱ぐ練習どころではありません

外出先の楽しみを写真で見せて行動を促したり、靴を脱いで帰宅したら大好きなジュースのおやつが待っていることを写真で提示して、自宅に入ってもらう作戦を用意していました

靴を脱ぐ手立て順を細分化して支援を考える

手や足の動かし方をどうすれば靴がぬげるのか?具体的な手順はこれです

⓵ 玄関に座る
② 靴のマジックテープをはがす
⓷ 靴のかかとに指を入れる
④ 靴から足を抜く

のように、行動を細分化して、どこで困っているのか?様子を見ます

細分化しているそれぞれの箇所で、本児ができる所は見守って、困っている時にはお母さんが子供の手元に手を添えて一緒に手や指を動かす行動を練習します

息子の場合は②のマジックテープをはがす作業が難しく、⓵~④の一連の流れを練習するには時間がかかってしまい、子供自身がハードル高く感じてしまわないように更に練習ステップを分けました

●ステップ1:②のマジックテープはお母さんがはがし、それ以外の行動を練習する

●ステップ2:ステップ1がスムーズにできるようになったら⓵~④の流れを通しで練習する

この2段階に分けて練習しました

靴を履く手立て順を細分化して支援を考える

履く行動は手の力が必要だったり、靴のマジックテープを開いて足先をグッと靴の奥に入れて、かかとをグッと押しこむ作業があるので、力の入らないくにゃくにゃした息子には難し作業でした

まず、このような手順を立てました

⓵玄関に座る

②靴を持つ

⓷マジックテープをはがして靴の口を広げる

④足を靴の中に入れる

⑤かかとをグッと靴に入れる

⑥マジックテープを付ける

集中力が直ぐに切れてしまう時には「靴を履くよ~、履いたら外へ行くよ~」と、常に声をかけたり
イライラする様子があったら、息子の手を持って、一緒に手や足の使い方を練習して靴を履きました

息子は⓷マジックテープをはがして靴の口を広げる ⑤かかとをグッと靴に入れるが難しかったのでこのように練習ステップを分けました

●ステップ1:⓵②④⑥ のみ自分で練習する

●ステップ2:全体の作業を通しで練習する

の段階に分けて取り組みました

マジックテープをはがす作業は、おもちゃ遊びの中でマジックテープのついているものを取り入れて練習しました
(100均の手芸コーナーにあるマジックテープを付けたりはがしたりする練習
人形の着せ替え衣装についているマジックテープで練習するなど)

“靴を履くだけ”の練習に、5~10分かかる事もあります
外出時はその時間を予測しておいて、早めに出るようにしていました

靴の着脱課題と対策

▶ 着脱しやすいスリッポンタイプの靴は、練習しやすいですね
練習始めは取り組みやすいものから始めるのが親も子供もストレスなくできます

息子の場合、療育先では上靴で過ごす環境だったので、自宅でスリッポンタイプの靴を練習するまでもないと判断して自宅では、マジックテープ式の運動靴で着脱練習からスタートしました

外で歩き回ることが好きな息子には、靴底がしっかりした運動靴が最適だったことや、後に控えている幼稚園生活・小学校生活では、運動靴を履かせないといけないのでその為の練習です

▶ 靴の左右をよく間違える息子の為に、上靴には左右が分かりやいマークやイラストを描きました

絵が描けない方は、☆や♡などの記号を靴の内側に記し 「絵と絵を合わせるように履くよ」と、子供に教えても良いですね

ただ、運動靴にはマークを描いたり、付けることができなかったので、マジックテープの向きで本人に覚えてもらうしかありません

(ボタンを縫い付けるとか、シンプルな色味の靴ならマークを描けますね
息子には “俊足” の靴を履かせていたんですが、“俊足”って派手な色ばかりじゃないですか~

派手な靴に目印を描いても、目印を探すことが難しかったんですよね~)

靴下の着脱手立て順を細分化して支援を考える

この手順で靴下を履く取り組みました(脱ぐ練習は⓵のみの手順で、でできるようになった)

⓵靴下を足の甲部分までお母さんが手伝って、残りは自分で履く・脱ぐ

②靴下を足の指先だけお母さんが手伝って、残りは自分で履く

⓷靴下の上下の向きを指示して自分で履く

④用意している靴下を上下間違えずに履く

冬間の長い靴下より、夏場の短い靴下から練習を始めると、スムーズに練習できます
長い靴下は足先を通すときにモタモタしてしまうし、脱ぐときにかかと部分が引っ掛かたり面倒な場面があるからです

靴下を購入する時のポイント

靴下の着脱は1か月ほどの練習で出来るようになりましたが、
上下左右を理解するのが難しい息子・・・

だから、左右にワンポイントのデザインがある靴下はNG!!

靴下の上下が分かりやすいように、靴下本体とかかと部分の色が分かれているものや、

足の甲にキャラクターが描かれている可愛らしい靴下を与えて練習しました

イラストのように靴下のかかと部分が足の甲側になっていることはよくありました(~_~;)

また、体感覚の鈍感さがあるから、上下を間違えて履いていても違和感がない!
さらに、せっかく履いたのに、また履き直す作業がメンドクサイ!!性格の息子です

履いたときに違和感を感じる子供だったら、履き直すでしょうし、靴下をよく見る力のある子供であれば、靴下のかかとの色の違いでどちらが上なのかを意識して履けるでしょうね

成長と共に

▶私はしだいに「靴下の上下を逆に履いていても、死ぬわけじゃないから、まあ、いいか…」

「他にも服を着替えたり、歯磨きしたり、やらないといけないことは沢山あるから靴下ごときで注意していても仕方ないよね…」と思うようになりました

靴下の上下逆に履いてしまう事は、小学3年生でもよくありました

幼い時期は変な靴下の履き方をしていても、無理やり直そうとしてストレスを与えるよりも、自分で履けたことを認めてあげる事が大事だと今でも思います

身辺自立は靴下だけじゃないですからね

▶靴は、年齢が上がってくるとマジックテープ式のデザインが減って、靴紐タイプのデザインが増えますよね

ちょうちょ結びがまだできない息子に、靴紐タイプの靴を与えた時は

⓵靴紐を結んだ状態のままで靴を着脱できるゆるさに紐加減を調節する

②結び目がほどけないように、ボンドで結び目を接着

の対策をしました

自分で靴紐が結べるようになったら良いのですが、1日の中で何度も靴紐がほどけるとストレスがかかる事が分かっているので、楽になる方法を考えます

でも、一生ちょうちょ結びができない訳でもないと思っているし、成長と共に、“ほどけてしまったら、めんどくさいけど結ぶ” という行動ができるようになっているはずです

栗原類くんの著書の中にも、“いざ、履かないといけなくなった時には練習するものだ”と書かれていた事を思い出しました

年齢が幼い時に、あれもこれもできるようにと焦って教えなくても
社会人になるまでの間に
平均的な身だしなみができるようになっていたらいいよね

って、長~~い目で息子を見守っています

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