障害のある子供のTシャツ・トレーナーの着脱練習方法

療育子育て

障害のある子供の身辺自立 ~Tシャツ・トレーナーの着脱~

生地が薄くて袖が短い肌着やTシャツから練習を始めることをお勧めします

トレーナーの着脱が難しい点は、服の袖から腕を抜くところなんです!

練習始めは、やり易いTシャツから取り組んで、子どもが自分でできる自信を育てたいですね

では、スモールステップ方法に当てはめて、私が息子へどのように取り組んできたのかをまとめます
(スモールステップ方法について詳しくはこちら➡ 自閉症の子供への家庭療育方法【スモールステップ方法】

いつ練習する?

練習始めは時間にゆとりある、入浴前後の時間帯に練習しました

肌着やTシャツの着脱がスムーズにできるようになったら、朝の身支度の時間に、短い時間で着替えができるように練習を取り組みました

環境の支援

行動へ集中できるように、子供の興味が奪われてしまいそうなものはあらかじめ隠しておくとか、静かな環境にする(テレビを消す)のように対策をします

Tシャツ・トレーナーを脱ぐ手立てを細分化して支援を考える

服を脱ぐ手立てを細分化したのもがこちら

⓵ 片方の腕を袖から抜く(難しい時は「手伝って」と伝える)

② もう片方の腕を袖から抜く(袖のどのあたりを引っ張れば腕が抜けるのかを教えたり、力加減や腕の曲げ具合のコツを子供自身で掴めるように繰り返す)

⓷ 首から頭を抜く(服を上に引っ張り上げて頭を抜く力加減を掴む)

服を脱ぐ一連の流れはこの3ステップですが、それぞれの箇所でつまづくので、更に練習段階を分けてじっくり課題に取り組みました

●ステップ1:首から頭を抜く練習だけ取り組む

●ステップ2:片方だけ、袖から腕を抜く練習だけ取り組む

●ステップ3:⓵から⓷を通しで練習をする

Tシャツ・トレーナーを着る手立て

服を着る手立てを細分化したのもがこちら

⓵ 服を前後確認して手に取る

② 服をかぶって頭を通す

⓷ 両腕を通す

首と腕の3つの穴を間違える事はありますが、何度か練習するとさほど難しくない様子でした

課題と対策

服を着た時に、前後を間違えないように「絵が前になるんだよ」と伝えると、絵を見ながら服を着てしまうので、着た後で前後逆になっていることに気づきます(気づかない時も多々あります)

「服を首に通した時に、絵が前にあるのかないのかを確認して、絵が前に来るようにくるっと回すといいよ」と教えていましたが、絵を確認する作業はめんどくさいし、“間違って着てしまった”と、失敗して落ち込むこともありました

大したことのない失敗でも、自閉症の息子にとって失敗は大きなショックなんですよね

そこで、前後が逆にならないように分かりやすいマークを付けることにしました

息子の服は、どの服にも共通して、《目印を見ながら着る》というルールを作っています

Tシャツやトレーナーは、後ろの裾部分、服を着る時に手で持つ場所に△や□の目印を刺繍していました

目印を探して、目印を見ながら(目印を手に持って)着ると、前後間違えずに着られる作戦です

着脱しやすい服を選ぶポイント

《Tシャツ・トレーナーを選ぶポイント》

▶ 柔らかい生地・ワンサイズ大きめの服で着脱しやすさを優先する

特に、冬場のトレーナーは分厚くて、袖を抜くために手の力がいるんですよね
頭が抜けなかったりすることもあって、苦労していました
だから、練習始めにはタートルネックの服はNG!です
生地の硬さによる着づらさの課題は、年齢が上がると力が強くなることでなくなりました

▶息子は前後左右を理解することができなかったので、分かりやすさを重要視して購入する服を選んでいました

前側にプリントのある分かりやすいデザインの服!これが鉄則です

こどもの理解によって

・洋服の首後ろのタグを見れば前後が理解できる
・洋服の裏左側にあるタグを見れば前後が理解できる
・全く理解できない

のように、段階があります

子どもの理解に合わせて、選んでみてくださいね

ボーダーや無地、全面柄物など、かわいい柄物の服も着せたいですよね
そんな時は、服にマークを付けました
子どもの理解度に合わせて、胸に小さなワンポイントアップリケを付けるのもありです

息子の場合は、マークを見たまま着る行動がやり易かったので、服の後ろ側のスソ部分に、△や□のマークを刺繍しました

フード付きの服は、前後が分かりやすいですね
ただ、安全面から園や学校では禁止の場合があるので、フードのない服の練習はやはり必要です

前開きの服は、前後を間違う事はありえないのですが、ファスナーやボタンで前を留めるものは、手先が不器用な息子にとって難易度の高い作業になるので、年齢が小さい間は選択除外でした

《アウター購入ポイント》

アウターの ファスナーやボタン練習 は年長さんになってから取り組みました

アウターの課題は、脱いだ時に脱いだままの状態から表へ直すことができなかったり、(脱ぐときに袖が裏返しになるじゃないですか)裏表を確認せず、次に着る時はそのまま着るので裏返しで着ちゃうことがよくあるんですね

色など、見た目で裏表が分かりやすい上着を与えても、自分が裏側を着ていると気付かなかったり、「タグが出ているから裏返しになっているよ」と伝えても、表に戻すことが難しいし、めんどくさいから嫌がるんですよね~(=_=)

そこで!リバーシブルの上着は裏表を気にしなくても着られるので、裏表へのストレスが解消できました

リバーシブルの上着を購入するのはおススメです☆

成長と共に

▶息子は着替えに時間を取られることが嫌いです

だから、冬場は 肌着・トレーナー・アウター のように、2~3枚着替えないといけないことをものすごく嫌います

自宅にいる時にも、「肌寒い時はもう一枚はおったらどうなんだ?」と声をかけるのですが、着ません

めんどくさい事は最小限にしたいようです
だから、「肌着を着ない」と選択する時もあります

風邪を引いたときには「寒いからシャツを着とく」と言い、肌着を着ます

自分がものすごく寒い思いをしたり、暑い思いをしたり、風邪を引いてしんどい思いをしたり、失敗経験があると、ちょっと考えるようになりました

▶着替えが自分で出来るようになったら、登園前や登校前の身支度を、できるだけ短い時間で出来るようにする練習がいります

幼稚園の間は、肌着・体操服・ズボンの3枚を着替えるにも集中力が途切れてしまって30分ほど時間がかかることもよくありました

着替えるスキルが身についても、気が散ってしまって着替えられなかったり、気持ちの切り替えができなくて着替える気持ちにならなかったり、登園や登校を渋ったり…様々な理由で着替えが進まない事もあります

そんな息子も、ゆっくりゆっくり1年ずつ集中する力が伸びて、小学4年の頃には 《着替え・食事・洗面など身支度が終わって登校までの時間があるなら、朝からゲームをしてもいいよ》というルールにすると、あっという間に支度が終わるようになりました

“服を着替える”

たったこれだけのことが身に着くまでには時間がかかるし、その分子供と関わるお母さんの手と時間を取られてしまうけど、必ず出来るようになる時が来るので、長~~い目で子供の成長を見守りましょう

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