支援学級の生活 =小学1~2年生編=

【支援学級の生活】1~2年生の成長発達

 

【支援学級】に在籍する子供が、どういう学校生活を送っているの?

って知りませんよね

ほとんどの人は【支援学級】ではどんなことをしているのかを知らないでしょう
私も知りませんでした

知らないから、特性を持つ子育てをしていると、就学を前にする時期が来ると親は不安な気持ちになります

●どこまで支援をしていただけるのか(身辺自立)

●どこまで学習を進めることができるのか(学習面)

●学校の子供たちとどのように交流できるのか(社会性)

など、どのように学校生活を送ることができるのか

それを知っていれば、自分の子供が支援学級へ進級することが適しているのか、通常学級で頑張って行こうと思えるのか判断材料になるのではないでしょうか

 

 

学校の方針、校長先生の方針、担任の方針によって教育のやり方は様々です

個々へ対応が違うので、先生方がどれだけ困り感のある子供への対応へ理解があって、扱いが上手で、細やかに対応できるのか? 隣の学校と比べても全く内容は違ってきます

 

あくまで、私の息子の経験したことですが、参考になる事があれば幸いです

クラスの構成

支援学級は1クラス最大8人で構成されます

担任1名 介助員はその年の状況により人数が変わります

息子が1年生の時には2名いました

 

息子の通う小学校は児童数が多い小学校だったため、支援学級を利用する児童数も多く、“知的クラス” “情緒クラス”の合計2クラスが学校に配置されていました

名前の通り、知的クラスは知的な遅れのある子供。情緒クラスは気持ちが不安定になる子供。でクラスが決まりますが、必ずしもそのクラスに行くと言う決まりはありません

私の息子の場合は知的障害を伴った自閉症スペクトラムだったので、“どちらのクラスでも良い児童”のパターンでした

既に在籍している先輩児童の性格や雰囲気、人数、などから我が子がどちらのクラスへ入った方がより良く生活を送ることができるのか?という配慮もなされて“情緒クラス”に入学しました

1年生には手厚く介助員がついて学校生活を送っていました

1日の生活

1日中支援学級で過ごすのではなく、子供が交流学級で参加できる教科については通常学級へ行き、授業を受けます

通常学級で授業を受ける時には介助員が一緒についてきてくれます

また、交流学級の担任の先生も、よく目配りをして息子の様子を見ていてくださいました

=1日の流れ=

交流学級へ登校(朝の会)

支援学級へ移動

時間割によって、交流・支援学級へ行く
給食は交流学級で食べる

交流学級で終わりの会

下校

大まかにはこの毎日を過ごしました

交流学級と支援学級を一日の中で何往復もする日もありますから、休み時間内での移動が多くて結構忙しいです

★関連記事はこちら⇒ 子供が自分で時間割ごとに移動できるの?

 

支援学級では、個別に支援計画を立てて下さいます

子供一人一人にどういった事を支援するのか、どういった学校参加だと子供がより良く過ごせるのかを担任と親と一緒に考えます

私が出した希望は「1年生の間は、息子が交流学級でできる授業はできるだけ多く
交流学級で受けさせたい」 です

だから、国語と算数以外の授業は交流学級へ行っていました

支援学級の子供によっては、“算数は得意だから交流学級で授業を受ける”子供もいましたし
“給食は落ち着いて食べたいから、支援学級で食べる” など、一人一人に合った対応をして下さいました

“交流学級の授業内容が分からなくても、交流のお友達と同じ環境で授業を受けたい!”と主張する子供の意見を尊重する場面もありました

先生の考え・子供の希望・親の希望

それらを合わせて、その都度より良く過ごせるように、毎日の生活を通して1年間を過ごします

 

2年生になった時には自分の事は自分でできる力を身につけさせたいから、介助員の手助けをできるだけ減らしてもうようにお願いしました

支援学級の良い所

=上下関係=

1年から6年までの学年が混在する学級なので、上下関係を学ぶ事ができます

下級生はお兄さんやお姉さんへのあこがれを持って、自分が上級生になる日を待ち望むようになりますし、
上級生のしている姿を見て、自分もやりたい!と良い刺激になります

 

上級生は、自分の事でも忙しいはずだけれど、下級生のお手伝いをするようになりますし、クラスのリーダーとして活躍する場面も増えます

通常学級では学べない上下関係です

 

=行事の多さ=

支援学級だけで行う行事も多く
校外学習の多さは、交流学級のクラスメイトから「うらやまし~」がられています

 

交流学級の児童からは楽しそうな行事の多さに羨ましがられることも多い校外学習ですが、その目的は、“体を動かすことや、地域活動・公共交通機関を使う・集団で協力して何かを成し遂げる”
など、通常学級ではできない体験を多く受けることができます

困り感のある子どもは、言葉で伝えただけでは理解ができなかったり、イメージする力が弱く、実体験を通して記憶していく事が大半です。

なので、実体験で出かける・行事をする・みんなで何かをする という授業が多くあります

 

また、息子の担任は調理実習の時間も多く取っていました

調理実習では

・食材の買い出しで社会勉強ができる
・食事を作ることと食べることは生活に直結している
・将来の就労に役立つ手立てや手順が豊富
・偏食の改善に役立つ
・作業手順が多いので、クラスメイトで協力して作業を行いやすい

こんなメリットがあります

支援学級で、畑を持っていて食物を育てているので
育てる ➡ 収穫する ➡ 調理する という流れを学習することもできます

お菓子作りも頻繁にしています
ホットケーキやパフェ、団子など、子供たちは興味を持って作業を取り組んでいます

 

=担任と細やかに話をすることができる=

担任にもよりますが、何年も支援学級を受け持っている担任がついてくれることで、子供への理解が年々深まります

親にとっても子供にとっても、同じ人の支援を受けられる安定感はありがたいものなのですが、異動のある公務員ですから、一概に同じ先生がずっといてくれるわけではないのが悲しい所です

 

=クラスメイトが大きく変わらない=

新入学・卒業生以外の生徒は、基本的に入れ替わりが少ないのが支援学級です

同じメンバーで6年間を共に過ごすので、お互いに親密度が増したり、変わらない環境が、自閉症スペクトラムのある息子にとっては安心感のあるクラスとなっています

 

=学校に自分が安心できる場所が支援学級である=

交流学級で授業を受けると、相当疲れるのが困り感のある子供達

疲れた自分自身をリセットするために、落ち着ける居場所が学校にあるだけで、気持ちが楽になります

支援学級で気を楽に過ごせる環境があることが、息子にとってはそうそう気持ちの支えになっています。ホッとできる場や話しやすい先生がいるからこそ、交流学級での授業を頑張って受けることができています

支援学級の学習

=教材の多さ=

視覚支援で子供へ学習をしたり、ゲームを通して学習をしたり、動きながら学習をするので、おもちゃや教材が豊富にあります

また、うっかり忘れものの多い息子は、忘れたものをよく、お借りしています

「忘れたものを貸すのは甘い!」と思ってしまいがちですが、忘れてしまった自分自身を許せなくてパニックになる事もあったので、貸して頂ける環境は「パニックになるほど自分を追い詰めなくてもいいんだよ。」という安心になりました

=宿題=

宿題 あり でも、 なし でも、どちらも希望できます

私は自宅でも学習習慣を持ってほしいこと

妹は宿題をしているのに、兄だけしていない。ずるい。

なんて状況になって欲しくなくて、少ない分量を出して頂いています

 

担任との連携

支援学級ベテラン教師が担任だったこともあり、私があれこれ言わなくてもお任せしていればより良く学校生活を送ることができましたし、相談にも親身に乗って下さったり、経験豊富なので卒業生の事例や、すでに成人している人の事例も含めて様々な話をしてくださり、親としても安心して学校生活をお任せしていました

 

子供の送迎

我が家の場合は、自宅から学校までの距離が近いこと。道が単純。
という好条件だったので
下校は初日から本人の力で帰宅するようにさせていました

登校は、本人の気持ちの切り替えの難しさがありましたから、付き添いました

 

ただ、息子が1年生の時は、私が妊娠と出産の年だったため、真冬の寒空の中、赤ちゃんを連れて登校へ付き添う事が嫌だったことを理由に、秋から1人で登校できるよう強行練習をしました

当時はやっていた妖怪ウォッチのゲームをエサに、「一人で学校へ行けるようになったら買ってあげる。でも、いきなりできなくてもいいよ。一緒に少しずつ練習して、この日に一人で行けるように距離を開けて行こうね」と練習しました

 

息子が一人で登校できなかったのは、道のりが危険なわけではなく、ザワザワしている靴箱へ入って行く事が嫌いだったり、朝の賑やかな教室へ入っていく勇気を持つことが難しかったので、靴箱や教室前でチックを起こしながら入っていくタイミングを見計らっていた息子でした

「本人が一人で教室へ入る気持ちの勇気」がつけばいいだけの話だったので

「できるよ!」と強行!! 欲しい物の目標があったので、一人で登校することを頑張れました

 

給食

偏食が多い息子… 牛乳を始め、ほとんどの給食で出てくるおかずが苦手

給食を食べられるのか不安でしたが、分量をめちゃくちゃ減らしてチャレンジさせてくださいました

本人のまじめな性格や、周りの友達がおいしそうに食べている様子を見て、一口から練習をしました

 

時には口に入れたものの、べ~っと出してしまう事もありましたが、息子と同じように好き嫌いの多い子供や、小食の子供は他にもいますから、息子だけが食べられない…という心配はさほどなく、「食べられない物は食べなくてもいい」とだけ、担任に伝えていました

→ 【自閉症児の偏食】息子の“食べられる理由”と ”食べられない理由”

トイレトレーニング

支援学級では、いわゆる“トイレトレーニング”というものはしていませんが、支援はしてくださいます

おしりのふき取りが難しい時は、子供にさせつつ声掛けをしてくださったり、手伝って下さったり
こまめにトイレへ誘導して下さったりしました

 

息子の場合は、トイレは自分で行く事ができました
休み時間の間にトイレを済ませておくように促しておけば失敗はありません

ただ、急に “大” をもよおすことだってあるし、おなかの風邪を引くことだってあるじゃないですか

そういう時、授業中など普段トイレに行かない時間帯に、「トイレに行きたい」と、相手に伝えることができません

デリケートな部分ですし、同級生の目線もありますから、担任へ気を付けて欲しい点として相談していました

放課後デイサービス

息子が小学1年生の年、私は妊娠と出産があったので、送迎付きの療育を週2日利用していました。

そこは、幼稚園時代から利用している施設だったので子供は環境の変化を感じることなく通う事ができました

 

1~2年生の子供の成長

1年生の間は、一年間を通して初めての体験ばかりですから、子供にとって疲れる1年間ですし、それに親も付き合うので気苦労は絶えません

でも、それがずっと続くわけじゃありません
子供は順応性がありますから2年、3年と過ごしているうちに慣れてきます

 

ある意味、自閉症スペクトラムの子供にとっては“時間割というスケジュール” “決まっている年間行事” が分かりやすくてイメージできるようになってくるものです

 

子供の成長が後退することはありません

成長が霧に掛かっていて、先が見えにくいのは確かです

らせん階段を上るように、今どこまで登っているのかが分からなくなるけれど、でも振り返れば子供はできる事が着実に増えていて、確実に前へ進んでいます

 

子供が疲れていそう、困っていそう

と言うサインを逃さず、お母ちゃんはあなたの見方だよ!と大きく受け止める立場になって、子供を見守り育てるのが小学生の間の子育てだと考えています