発達グレーゾーン子育て ~“遺糞症”ってご存知でしょうか?~

療育子育て

“遺糞症” ってご存知ですか?

 

発達グレーゾーンの末っ子君は、現在年長さん(小学校就学前の10月である)ですが、トイレトレーニングに苦戦中です

“おしっこ”や“おねしょ”はほぼ大丈夫なのですが、“うんち” が全く上手くいきません

 

どういうことかというと、

〇ほぼ毎日うんちがパンツに出ている

〇うんちを失敗していてお尻が汚れていても、本人は平気そうでである

〇一日に何度もこまめにうんちがパンツに出てしまう

〇トイレへ行くようを促しても、便意があるときとないときがある

 

という状況が、1年以上続いています

 

子供がトイレで上手くいかないのは様々な要因が重なっていると、私は予測しています

=体質が原因?=

・1日にこまめに何度も便をもよおす体質

・便を我慢する感覚が本人はつかめていない?

・便が溜まっている感覚が本人はつかめていない?

・便意が直前まで分からない体質?

 

=特性が原因?=

・遊んでいる最中に、トイレへ行く気持ちの切り替えができない特性?

・トイレに20分ぐらい座っていて便をする場合もあるので、トイレに時間がかかることを本人が嫌がる(めんどくさがる)

 

=本人の性格が原因?=

・パンツに失敗したことを、気持ち悪いと思わない(泥遊びや水遊び、砂遊びが大好きな性格)

・パンツに失敗したことを恥ずかしいと思っていない(精神的な幼さ)

・トイレが怖い

 

そもそも、おむつが取れる時期も、同年齢の子供に比べたら遅い息子ではあったのですが、私は自閉症の長男を育てている時にもトイレトレーニングには苦戦したし、

自閉症を持つ息子のトイレトレーニングをしてきて思う事

長男の時にはおねしょが小学3年生の半場まで続いていて、苦戦した経験があるので

「焦ってもしょうがない。末っ子君も、いつかはトイレが成功する時期が来るだろうから…」と、のんびりその時期を待っていました

 

でも、便の失敗は本人の自尊心も傷つけるし、匂いや不潔さからいじめにつながることは間違いないことなので、どうしたものかとトイレトレーニングを続けていました

 

 

先日、末っ子君が咳風邪をひいたのをきっかけに、小児科の先生に、便の失敗が1日に何度もある症例について相談したところ、

「診断を出すわけではないが “遺糞症” というものがあります」と教えてくださり、「どうしても子供のことで心配ならこころのクリニックなどが専門に当たるから受診しても良いのでは?」

というお話だったんですね

 

イフンショウ??

 

帰宅してすぐに検索。

出てきました。

→参照https://www.e-heartclinic.com/kokoro-info/special/motion_11.html

〇遺糞症の特徴〇

身体の機能に異常がないのに、通常ふさわしくない場所(衣服の中・床)に反復して排便をする障害。ほとんどの場合、つい漏れてしまうのですが、時にはわざと排便する場合もあります。子供の年齢は少なくとも4歳以上であることが診断の要件です

『ハートクリニックさんサイト』より一部記載させていただきました

 

どんな症状にも病名とはあるものだと驚きました

それに、子供それぞれにいろんな症状が出るものだと驚き、新たに勉強になりました

 

末っ子君は、医師の診断が出ているわけではありません。まだ、心のクリニックにも通っていません。(必要を感じたら通おうと考えている段階です)

今となっては、一日に何度も失敗することや、毎日失敗が続いていて、本人が嘘をついたり、汚れたパンツを隠すようになってしまって、叱る頻度が増えていたので、末っ子君は二次的にストレスを感じてますますうんちの成功が遠のいているかもしれないということに気づきました…(-_-)

 

今まで

トイレでうんちが成功したときに褒めても成功は続かないし、

叱っても効果はないし、ゲームをしていて気持ちを切り替えられなくて敗するのなら、ゲームを禁止してきたけれど、それでも失敗するので…

このところは母の私も父親も相当叱って聞かせていました

それでも、1日に何度もしっぱいする日々が続いていました

 

 

子供のトイレの失敗は、子供が一番傷ついているのだろうけれど、親もものすごくがっかりします

・また失敗したのか…という精神的な落ち込み

・パンツやズボンの処理や洗濯(いつまでこの子のパンツを洗えばいいんだろうといういら立ち)

・新しいパンツをこれまで何枚買ってきたことか…(100枚は買っている)

・部屋が何となく便のにおいがしみついている…(消臭や掃除の負担)

・息子の使う椅子に、便のにおいがしみついている…(消臭と掃除)

 

今の目標は、まずは、うんちを失敗してもいいから、新しいパンツに履き替える練習をすることをしています

小学校入学まで、6か月あるので、その間に失敗がなくなれば万々歳だし、失敗が続いても、トイレへ行って自分でパンツを履き替える処理をできるようになればいいと思っています

 

それに、小学1年生の間は、うんちを失敗しちゃう子は必ずいるものですから、まだ、トイレトレーニング期間は1年あると思えばいいと考えるようにしています

 

こればかりは、いくら親が焦ったところで本人が体感覚をつかんで覚えるしか対処のしようがないので…

長い目で練習に取り組んで見守るしかありません

 

このことをブログに書いた理由は

同じような状態で悩んでいる人って必ずいるだろうし、症状は違えど、トイレトレーニングが上手くいかなくて困っている人も大勢いると思うのです

 

トイレトレーニングも、年長の年齢までくると、あの手この手をやりつくしても上手くいかなくて、親は気づかれしています

でも、身の回りには相談できる同じような状況の人はほとんどいません。

 

過去に、発達特性のある子を持つ友人から、「子供が小学校入学半年前なのにおしっこの失敗がある」ことに悩んでいる相談に乗ったこともありました

その時私は、「もう半年しかないと思わず、まだ半年あるとプラスに考えよう。入学前の半年間って、どんな子供もググっと成長する時期だよ。半年後には、あの時あんなに悩んだのに、いつの間にか解決しちゃったわ。ということも沢山あるんだよ」と話しました

 

どの親も、特性を持つ子供の小学校を目前となると不安や悩みが増すし、トイレの失敗はからかいや、いじめに直結するという大きな心配の要素です

 

今の私も、「まだ半年ある」と思っています。
今こんなに心配しているけれど、案外入学前には上手くトイレでできるようになっているかもしれません

 

息子のトイレトレーニングがどのような経過をたどってトイレを成功できるようになっていったのかを記録に残しておけば、同じ悩みを持つ方への何かの参考になることがあるから、こうしてブログ記事にしています

今後も末っ子君のうんちトレーニングの進行状況が変わっていく様を、ブログにまとめていきたいと思います

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