こどもの身辺自立をどう教えたらいい?『目標設定』と『手立て』の方法

療育子育て

『スモールステップ』の取り組み方

子供の障がいが分かり
子育ての手立て『スモールステップ』を学び
実践することで
子供が自分で自分の事ができるようになることを
一つ一つ積み重ねる療育子育てをしてきました

このブログでは
お子様の年齢が2才ぐらいから実践できる
『スモールステップ』の方法を記事にしています

親の 時間 も 根気 もいることですが
子供が自分で自分の事ができる自身にもつながりますし
子供が自分で出来る事が増えると親の手が楽になりますよ

最初は苦労がありますが、慣れればいつの間にか
自然と子供に分かりやすいい手立てをしてあげられるようになりますよ

 

親の願いはいろいろ

身辺自立 … 着脱・排泄・入浴・身だしなみetc
外出   … 危険の察知・親と手をつなぐ・公共ルールetc
遊び方  … 公園内で遊ぶ・おもちゃで楽しく遊ぶetc
お友達関係… 友好的なやり取りをしてほしい

子供に対して親は できて欲しい事・やめて欲しい事
って、色々ありますよね

あなたは今一番、子供に何ができるようになって欲しいですか?

 

私は息子が3歳の時
早く自分で着替えをしてほしい
早く自分で食事をしてほしい
早く自分で外出準備をしてほしい
早く自分でおもちゃをおもちゃとして使って遊んでほしい
………

でした
子育てや子供への関りが苦手だった私は、
早く自分の事は自分でできるように育って欲しかったんです

それなのに、親の後追いもない、人の真似もしない息子は
放っておいたら一切何にも出来ない子供でした

 

放っておいても子供は育つ!と思っていた私の考えを
裏切られた子育てになって、ショックでしたが

反対に、どんなに私の手間がかかったとしても
手立てをすることで少しでも早く
自分で自分の事ができるようになって欲しい!
いつまでもお母さんの手間を取らせないで!

という気持ちの熱が入って
子供への関りを熱心にするように変わりました

具体的に一つ一つ出来る事から取り組もう

発達凸凹の子供への教え方は

具体的 に 一つ一つ 教える必要があります

具体的とは

・いつ
・どこで
・誰と一緒に
・どのような方法で

と、細分化して考えます

 

例えば「自分で着脱して欲しい」 という目標を細分化すると

肌着上・下
服の上・下
靴下

がありますね

急にすべてを取り組むことは難しいです

まずはシャツだけ
まずは靴下だけ

と、一つ一つ練習していきます

教えたい事が実際に出来る事なのかを考えます

・ほぼ毎日取り組めるか
・無理をせず、少しの時間で取り組めるか
・1~2週間で達成できるか
・子供が楽しく取り組めるか
・教える人が楽しく取り組めるか

が大切です

 

難しい課題では子供は達成できないし
親はイライラしてしまいます

では実際にどのように取り組むのかを考えます

私は 「靴を脱ぐ練習」 から始めました

・いつ = 朝
・どこで = 玄関
・誰と一緒に = お母さん

・どのような手続きで = 手を添えて練習する

大切なことは 環境の工夫・具体的な指示 が必要です

 

テレビがついていると子供の注意がそれます
おもちゃが散らかっていると、おもちゃに注意がそれます
子供が集中できる環境を整えることが大切です

 

具体的な指示とは援助の方法です

援助の方法には段階があります

⇈ 見守り
⇈ 声かけ
⇈ 指さし
⇈ やって見せる(手本)
⇈ 手を添えて一緒にする
⇈ 体を助けて一緒にする

矢印の下から 援助の濃密さが強く
上へ行くほど援助が軽くなっています

このように、どんな援助をすれば子供ができるのかを考えます

 

そこで、「靴を脱いでほしい行動を細分化」 します

1 玄関に座る(座り方は椅子があった方がいいのか、床に座った方がいいのか)
→ 指さしで座る場所を指示・声掛けをする

2 靴のマジックテープをはがす
→ 指さしでマジックテープをつまむ部分を指す
難しければマジックテープを半分はがす手伝いをして
残りを自分ではがす
または、子供の手に添えて一緒にマジックテープをはがす

3 靴のかかとに指を入れてかかとを抜く
→ 指さしでかかとを指示する
または、子供の手に添えて一緒にかかとへ指を入れる

4 靴を持って足を抜く
→ 親が実際に手本をして見せる
手添えで教える

「おしまい」があると、より分かりやすいです
↓「おしまい」カゴ(お片付けの場所)を用意しています
かごには靴の写真を貼り付けていますよ

 

そして、 できた時に褒める!!

靴を脱いで部屋に行ったら大好きなおやつが待っている!
なんて楽しみがあってもいいですよね
子供のモチベーションが上がります

 

目標達成を1週間にするのか
1か月にするのか

上手くいかないときは課題が難しいんだ
と判断することも大切です

 

 

いかがですか?

私はこの方法を習って

めっちゃめんどくさい事をしないといけないんですね~~~(*_*;」
って驚きました

靴を脱ぐだけなのに5分以上かかる事もあります

 

だから

簡単に取り組めて
子供が楽しくて
親も負担にならない事 から練習するんです

 

この取り組みが一日いくつできるかな?って

できる内容や親が関われる時間を考えて
一つ一つ、できる事を増やしましょうね

最初は苦労しますが、
子供ができるようになるとお母さんは楽になります

 

でも、根気のいる作業を一人でやり続ける事は難しいですよね~
普段のストレス発散をしに
アトリエいろかさねのポーセラーツ教室へいらして下さいね
私がお話を伺いますよ

PAGE TOP