子育てに対する“固定観念”を捨てることが療育子育ての第一歩

子育てに対する“固定観念”を捨てることが
療育子育ての第一歩

 

自閉症スペクトラムをもつ息子の療育子育てを振り返ると
親が、子供の “障がいを受容すること” が一番難しい事だったと思います

 

何がしんどかったかと言うと

  • “育児はこうするもの”という固定観念を打ち砕かれること
  • 育児に関する新しい価値観を自分の脳に入れ替えないといけないこと

の2つでした

脳が子供の障害を受け止められない

そもそも脳は、変化することを嫌がるようにできています

今まで自分が生活や経験してきて学んできたこと・考えてきたこと・やってきた事こと以外の刺激は
想像することができません

だから、新しい情報を入れる作業って、すっごくストレスがかかるんです

ストレスがかかることを、脳はやりたがりません

 

いきなり“アイルランド語を覚えなさい”って言われても
旅行に行く予定がなければアイルランド語を使う事も必要ないのに勉強したって
全く頭に入りませんよね

 

今日から“低糖質ダイエットをするぞ!”って始めても、子供と一緒に食卓を囲っていたら
おいしそうにパスタを食べている子供たちを見て自分もちょっと食べちゃったり。。。

そのように、新しいことを始めるとか、今まで自分がしてきたこと・知っている価値観を変えるのは
めちゃくちゃ難しい事なんです

 

お母さんは、子供を妊娠している数か月の間に

「赤ちゃんって、こんな感じ?」「育児って、どうするの?」と

育児雑誌を読んだり、ベビー用品を買いに行ったり、“もうすぐママイベント”に参加してみたり
子供のいる友人に質問したり、親に話を聞いてみたり
自分の育った環境や、兄弟姉妹と共に育った環境のイメージをしてみたりしながら

赤ちゃんを迎える準備をしますよね

頭で自分の理想の家庭をイメージして、赤ちゃんを育てるイメージトレーニングをして
子供の出産まで待ち構えます

それでも、実際の子育てには予想もしないハプニングが起こったり
急な病気やけがであたふたすることは多くありますよね

 

なのに、急に「あなたの子供には障がいがあります」と告げられても
何をどうしていいのかさっぱりわからない

脳が “子供の障がい” を受け付けません

 

私自身も、初めての子育てで分からない事だらけなのに
障がい児の子育てなんて、理解不能・意味不明・思考停止状態でした

「障がいと言われても、私は何をどうすればいいんですか?」
という疑問しか浮かびません

 

「療育へ通わせましょう。」
と相談員から指導をうけますが

療育へ行っている時間は、専門の先生が対応して下さるので安心を得られますが、
子供が帰宅してきた後の自宅での過ごし方が、どう関わればいいのか分からなくて
不安で、自分が子供に接している接し方が合っているのかよい方法なのか
誰にも相談できなくて、めちゃくちゃしんどかったです

 

普通の生活を送りたいだけなのに
子供のパニックやこだわり、何を考えているのか分からない苛立ち

何を考えているのか分からない宇宙人息子の相手はどっと疲れます

親の気持ちも不安定になっている中で、障がい児の子育ての勉強を始めるわけです

 

子供は待ってくれないから、目の前の日々の生活に追われる毎日でした

 

ご近所の公園へ行って同級生と一緒に遊ぶことになったり
地域の幼稚園へ入園すると、嫌でも普通の発達の子供の様子を目にすることが増えて
我が子と同級生のできていることの違いに落ち込みます

 

 

“比べてはいけない”と、頭では思っていても
そんなのムリです

 

通常の子育てをしているママ達の会話を聞くと
子供の習い事をどこへ通わせるのか?習い事でどんな成績を得られたのか?
ひらがなを読める・書けるといった話

「みんな、何の悩みがあるの?子供にもっとこうなって欲しいとか理想を求めるなんて贅沢やわ!
全然普通でいいじゃない!私なんて・・・」

って、自分を悲劇のヒロインにしていました

 

“○○できて当たり前” を捨てる

障がい児の子育ては

普通・常識・みんな同じ・みんなやってる

は通じません

 

“○○できて当たり前” “~すべき” “~せねば”
という親の固定観念を捨てないといけない

 

3歳になったらオムツはとれるはずだ。

3歳になったら喋るはずだ。

3歳の発達だったら普通はこのくらいの事がみんなできます。

 

“子育ての専門家が言っているからできてて当たり前”
“子供の発達本にも、この年齢にはこのくらいの事ができるようになるって
書いてあるからできなきゃいけない”

その考え方を捨てないといけません

 

障がいを持つ子供の発達には、その子のペースがあります

一度、こう考えてみてください。

自分の住む国に、子供が我が子1人しかいなかったらいかがでしょうか?

比べる人がいなければ「うちの子はできない」なんて思いませんよね

「この子はなんでこういう行動をするのかな?何がしたかったのかな?」
というように、個人として考えてあげられます

 

私たちは、普通の子供たちが多くいる中で子供を育てる環境だから
みんなが困難なく出来ていることを、我が子にはできなくて、比べてしまって
不安になるんです

 

人と比べちゃいけない。我が子は我が子。

 

私自身がそう思えるまで4年。

でも、まだ気持ちは揺れます

 

私の子育てに関する固定観念を替えるまで6年かかりました

少しずつ、山を登ったり下ったりして私の固定観念を替えて行きました

 

そのぐらい、固定観念を替える事は難しいですし
10年たっても替えられない人だっています

 

どちらが良い・悪いという訳でもありません

療育子育てについて、どう受け止めるか
だと考えています

 

そして、私は親の固定観念を捨てた方が精神的に楽に子育てが出来るので
そちらを選びました

じゃあ、固定観念を捨てるって具体的にどうしたらいいの?

については、以下の記事を参考にして下さい

↓ ↓

子供の成長発達を「他人と比べない」ための3つの秘訣