自閉症の子供の偏食に悩んだ末に出した食に対する結論

発達障がいのある子供は 《偏食》 がある人が多いですね
私の息子もそうです

《偏食》は好き嫌い とは違います

でも、親としたらお肉も野菜もバランスよく食べて欲しいし、好き嫌いせずに何でも食べて欲しいって思うのは当然の心理

子供の《偏食》は 体が受け付けないもの だなんて、普通の感覚を持った私たちには分かりません

美味しく食べて楽しい家族の食卓を囲みたいのに、子供は食べることが辛くて食事が楽しい時間でなくなったり、お母さんはせっかく作った食事を子供が食べてくれない日が続くと、作りがいの無さにがっかりします

楽しいはずの食事時間が親子で嫌な思いをするなんて悲しすぎます

息子の《偏食》は完全に改善することは難しいけれど “自分がどんなものが好き” で食べられて
“どんなものが苦手” で食べられない のかを自分で理解できるようになり、自分で食べたいものを選べるようになりました

 

息子の偏食と関わり、食べられる食事内容の変化を10年見てきた私の結論はこれ

食べられるものがあるのなら生きて行ける
食べてさえいれば死なない

 

このブログは、息子の偏食に対して私がしてきたことや
年齢ごとの課題、子供の成長と共に私の考え方が変わった経緯をまとめています

子供の偏食に悩んだ末に出した食に対する結論

【離乳食から普通食へ】

1才6か月頃から完全普通食になり、大人と同じ食事を食べられるようになると、お母さんの食事作りはとっても楽になりますね

息子用の食事は、大人用に作ったものを小さく切って与えていました
この頃、自分で食事を食べる動作をしなかった息子
テーブルに座らせて食事を並べても、息子はじっと座ったまま手を出さないので私が食べさせていました

口に入れてあげると、気に入らなければ吐き出していたので「好き嫌いが激しい子供だな」とくらいにしか考えず、好き嫌いが激しい息子が、何とか色んな食材を食べて欲しくて工夫して調理しました

=野菜を与える工夫=

ハンバーグやお好み焼きは好んで食べていたので、固形物だとフォークで突き刺して食べさせやすいこともあり、色々な野菜を混ぜて好きなソース味で提供すれば、どんな野菜が入っているのか本人には分からないので食べていました

=焼き芋は重宝した食べ物=

スーパーの焼きいも売り場は電球でライトアップされていて
息子にとって、見た目に好きになる要素がある食べものでした

昼ご飯は手軽に焼きいもで済まし
夜ご飯はきちんと手料理を作って食べさせようにも、メニューが嫌なのか全く食べてくれない時は残っていた焼きいもが再び夕食になる事もよくありました

栄養価の高い食べ物なので “ご飯を食べなくても、まあ、いいだろう” そう考えるようにしていました

=無理やり食べさせたウインナー。もう食べてくれない=

いつも息子は喜んで食べているウインナー

ある日、口に入れたとたん吐き出したので、私には理由が分からないし、腹が立ったので叱ったんです
「数少ない食べられる品なのに、なんで急に嫌がるねん」って、無理やり口に入れて食べさせようとしたけど、やっぱり吐き出してしまいました

それ以来、ウインナーは食べません…
無理やりはダメですね。私の失敗です

昨日まで食べていたけど、今日はなんだか嫌だ。そんなこともあるようです

=お茶を飲まなくなり、困った=

頻繁に風邪を引く冬場に、薬を与えるためにジュースと薬を一緒にを飲ませることが長く続いたことから、息子にはジュース癖がついてしました

こだわりが強く表れていた事も影響していたと思います

 

水分補給でお茶を飲まない息子にめちゃくちゃ困った私は、野菜を食べさせることにも困っていたので野菜ジュースを常に与えていました

夏場には自宅でお茶を飲ませられなくて困っていたのですが、療育園通いが始まり、水筒を持つ習慣が始まったことでお茶を飲めるようになりました

“水筒にはお茶が入っている” というルールができたことと、療育先では水筒の飲み物を飲むというルールが、自閉君の特性として一番最初に決まり事を決めたことが有効でした

食卓で使うコップにはジュースを入れないと飲みませんし、自宅の冷蔵庫にはジュースがある事を知っているので、自宅でお茶を飲ませることへのこだわりへの改善には数年かかりました

《咀嚼:そしゃく》の問題

息子にはフォークで突き刺して食べられるように、一口サイズにした食べ物を与えているにもかかわらず、あまり噛むことなく飲み込もうとして飲み込みを苦しそうにしたり
口をもごもごと動かしては吐き出すことも多くて行儀が悪いことは多々ありました

硬めのクッキーをかみ砕けず、べろべろと舐めて食べていたり…
ポテトチップスをよく噛まないから飲み込むときに喉につっかえて痛がったり…
唐揚げを口に大量にほおばっていて喉をつめめたり…

当時の私は、息子が何でそんなに食べ方が下手なんだと疑問を持っていました

口や顎の動かし方に不器用さがあると、食べる動作にも影響が出ていたことが後から分かりました
言葉をほとんど話さないことや活舌が悪いのは、口やあご、舌が上手く使えていない事と食べることと繋がっていたんですね

ある程度の年齢になってもよだれが垂れてしまうお子様がいます
それも、口の動きの不器用さが原因です

息子も4歳頃まで、ふいによだれが垂れてしまう事がありましたが、成長と体の発達とともにいつの間にかなくなりました

感覚の問題【感覚過敏・嗅覚過敏・視覚】

【感覚過敏】

息子は、口の中の刺激が特に敏感でした

食べ物を口に入れたとたん、噛まずに吐き出す…
口の中で一噛みして気に入らなくて吐き出す…

そんな行動が多くて食事を作ってはガッカリしていましたが、日々の様子で何が嫌なのかが少しずつ分かってきました

どうやら息子の嫌いな食感は
・ぐにゃぐにゃした食感(コンニャク)
・どろっとした食感(煮つけた玉ねぎ)
・ベタベタドロドロした食感(ミートボール)
・よく噛まないといけない肉類
・プリンやヨーグルトのトロンとした食感

子供それぞれ得意不得意な食感がありますので、よ~く観察してみてくださいね

【嗅覚敏感】

息子は食べ物のにおいを確認して、嫌なにおいのする食べ物は口に入れませんでした

もうほんと、クンクン匂って確認していました

【視覚】

見た目だけで食べ物を嫌がる事が50%!!まさに食わず嫌いです

息子がなぜ手を付けないのか観察すると、煮つけや野菜炒めなど、ごちゃごちゃと食材が混ざったものを特に嫌がります
見た目に何が入っているのか分からないものへの不安?があるようです
「(見た目が)気持ち悪い」と本人が話すこともあります

幼稚園時代のお弁当のメニューにかたより

幼稚園時代は毎日お弁当が必要でしたが、息子は普通子供が好きであろうおかずのほとんどが嫌いでした

ウインナー・ミートボール・かまぼこ類・卵焼き・エビフライ・クリームコロッケ・ちくわチーズ…

弁当に何を入れろというのか
冷凍食品使えへんやん……状態

何でも食べてくれたらお弁当作りが楽しめただろうし、冷凍食品が使えたらどんなに楽か…

 

息子のお弁当には、大きめのおにぎりで弁当箱のスペースを埋めて

〇 メインおかず :鮭・唐揚げ・コロッケ・お好み焼き・ハンバーグ
〇 野菜:きゅうり・ブロッコリー

毎日代わり映えのないお弁当を持って行かせていました

小学校時代の給食による改善

偏食のある子様が小学校に入ると、学校生活だけでなく、給食の時間も心配になる大きな要素です

子供が嫌いであろうメニューの日は、おかずの量をめいっぱい減らしてもらいました

学校の担任やクラスメイトへは誤解のないように、子供のわがままで食べられないのではなく体が受け付けない事があると
入学前に伝えておくことは大切です

今はアレルギーのある子供への対応給食もありますし、特性がなくとも好き嫌いの多い子供や元々食の細い子供もいますから、偏食で食べられないからと言ってあれこれ言う子供も少ないと思います

息子が小学校3年生の頃には “自分は何が食べられて、何が苦手なのか” が分かるようになりました

それに、給食を食べる年数を重ねることでクラスの子供たちが食べている様子を見る経験を通して、苦手な食材にもチャレンジする姿勢が出てきました

息子は給食を通して、いろいろな食材やメニューを目にすることで食べられるメニューが増えました

毎日の給食は子供たちの健康と栄養バランスだけではなく、特性のある子供にとっては日々の積み重ねと “色んな食べ物に慣れる” “みんながおいしそうに食べているから美味しいのかもしれない” など、他人を通して知る経験となっています

学校給食ではそんな成長を見ることができました

「学校でちくわを食べられるんだったら、家でも食べる?」と息子に聞くと
「いやや、無理」と答えますが(^-^;

 

学校給食でしっかり栄養を取ってくれているので、自宅ではストレスのない食事を提供しています

偏食であっても死ぬことはない

偏食があるまま大人になり、誰かと食事を共にする時に失礼にならないよう
食べる前に「これは苦手なんです」と言える力を身に着ける方が大切だなって私は考えます

私は息子が嫌そうに食事をする様子を何度も見てきました

自閉ちゃんは、苦手なものを食べる時に平気そうに演じながら食べるような思考はありません
思ったことをストレートに「まずい」と言います

無理にイヤイヤ食べる様子を見ているこちら側は、いい気持ちがしませんよね

それなら、先に食べられない事を伝えて下げてもらう方が食べ物が無駄になりませんし、相手に嫌な思いをさせることなく済みます

それに、好きだと言って食べられるものが栄養素のそれぞれの分野で一通りできました

〇 穀類:米・パン・麺類・焼きいも
〇 肉・魚類:焼肉・焼き鳥・焼き魚など、焼いただけのものを塩か醤油の味付け
〇 野菜:トマト・きゅうり・枝豆・大根の単品サラダ
〇 豆腐類:冷ややっこ・焼き厚揚げ
〇 果物類:全般

これらが食べられれば、栄養も心配いりません

苦手なものを食べさせることを続けて、食事すること自体が嫌になってしまう事を防ぎたいと私は思ったんです

息子が療育園時代に、相談員から「中学生にもなれば、成長期でお腹がすくので食べるようになりますよ」
そう聞いていました

食の細い息子だけれど、きちんと食べています

食べられるものがあるのなら生きて行ける と、深く考えないようにしました