自閉症スペクトラムを持つ子供の小学校生活6年を通して、学校教育制度が古いと実感した話

《リョウコの子育て観》

自閉症スペクトラムを持つ子供の小学校生活6年を通して、学校教育制度が古いと実感した話

 

自分の子供が義務教育を受けるようになり、私は子供が学校で教わる教育内容に疑問を持つようになりました

さらに、来年中学校入学を控える息子(自閉症スペクトラムを持つ)にはどんな学習を受けさせることがより充実した学校生活を送ることができるんだろう?

と、考えるようになりました

 

「学校教育に疑問を持つって何が????」というお母さんたちの表情が目に浮かびます

 

私が学校教育に疑問を持つきっかけとなった理由は

息子が小学校進級するときに “支援学級・支援学校・通常学級”と進路を選ばないといけなかった苦しい経験にあります

「そもそも、なぜ進路選択にこんなに悩まないといけないのか?
それは自分の子供が同級生と同じ教室で過ごす選択は不可能という前提で考えないといけないから」

障害があっても、通常学級を選択することはできます
ただしその場合は支援の先生が付くわけではないので、本人が独自で努力する又は親も学校へ付き添います

“学校教育の基本的な考え方は普通の人が通う場所として作られたものである”ということに疑問を感じました

 

そのことから、学校教育について発信している知識人のYouTube動画を聞いたり、本を読んで学校教育制度の成り立ちについて知り、さらに学校教育への疑問が増してしまいました

このブログでは堀江貴文さんの親書「将来の夢なんか今叶えろ」を読んで改めて私が思ったことや、ぜひ親の固定観念を変えてほしいという想いと、障害のある子供にはどんな教育が効率的なのか?私の子育て観についてまとめています

学校教育は情報化社会に適していない古い体制のままである

小難しい話からお話しますね

学校教育の始まりは、イギリスで起こった産業革命時代に遡る…学校教育の歴史を知ることで今の教育がなぜ古いというのかが理解できます

当時世界各国の民間人のほとんどの人の生活は農業社会でした

朝日が昇れば起きて、畑を耕して、家族で食物を作っていた

当時、民間人の子供たちの生活は、家の仕事をし、残った時間で寺子屋へ行って読み書きを学んだり、本を読んだり、家族から勉強を教わっていました

 

基本的に教育は、“家庭や生活で必要な知識を寺子屋で学ぶ“ または、“頭の良い人だけは大学で学んだりお金持ちは家庭教師を雇って勉強をする” という選択でした

技術の発展により、産業革命がおこったことで、工場で働く人材が必要となりました

 

町の人々が工場で働くために必要な能力は

・支持を正しく聞く(全員同じねじをしめる)

・時間通りに行動する(出勤時間を守る・休憩時間を守る・勤務時間を守る)

・上司の指示を逆らわずに聞く

これができないといけないのだが、農業生活をしていた人々にとって工場で働くということは、生活スタイルがまるで変ってしまい

・上司の指示を聞けない

・支持を正しく支持を理解できない

・時間を守らない

…などすぐに順応することができなかったのです

そこで、国を挙げて国民に義務教育をかせることにしました

義務教育で育てる能力は、読み書き計算の教育はもちろんだが

  • 集団生活
  • 時間を守ること
  • 先生の話を静かに正しく聞くこと
  • 支持を正しく聞いて行動できること

といった工場で働くために人材育成をするための教育施設でもあったのです

 

工業社会の時代は、真面目であれば仕事にありつけて働ける社会です
真面目に学校教育を受けた人は仕事にありつけて、食うに困らない将来が約束されるため、個人にとっても国にとっても学校教育は有効的な効果を発揮しました

日本に学校教育が普及したのは明治維新により、開国することで西洋の文化を取り入れようと必死だった時代です

当時、第一次世界大戦・日清戦争・日露戦争など、世界的な戦争も多々ある時代で、日本も軍事力強化に力を入れていました

当時の日本は “富国強兵”の精神で学校教育で国民を教育していました
学校というシステムは、軍人を育てるにも有効的なシステムだったのです

 

明治に作られた学校教育の仕組みが、実は今になってもさほど変わらず同じ教育方針でなされているから、今の学校教育が時代に合わなくなっていると、学者や知識人、世界を相手にビジネス展開している経営者は警鐘を鳴らしています

日本人のもつ、働き方への意識の変化

第二次世界大戦後、貧しかった日本は日本を立て直すために国民は必死に働いた

貧しかった日本は、豊かになるためや経済を発展させるためにモノづくりの国として世界に名だたる国となりました

国の復興、高度成長時代は新商品をどんどん開発して、大量生産をすれば物が売れて国が豊かになり、国民の生活も豊かになっていきました

 

バブル時代に入り、日本はもっと物を安く大量に作ろうと、人件費の安いアジアの国へ工場を作るようになりました

これをきっかけに、日本人はしだいに、単純作業・工場のライン作業・誰でもできるようなパターン化された作業は“負け犬の仕事”とみるように意識が変化しました

 

工場でしている作業は、派遣社員だったり、やりたいことがなかったり、向上心がないから同じような仕事をさせられているんだという目線を持ています

このことから工場のあるアジア圏の地域では、学校教育は有効であるといえます

ところが日本では、能力があって才能があって、チャレンジ精神が旺盛な人は、工業的な仕事は意味がないと考えるように変化してしまいました

そう考える人たちにとって今の学校教育は真逆な教育をしている組織であります

 

だから、学校というのは意味がない閉じ込められた空間となってしまっているのが今の現状です

じゃあ、子供にどんな教育を与えたらいいの

私はこれらのことを知った時に愕然としました

ちょっとまてと…

私はまだ子供3人を義務教育受けさせないといけない立場の親なんだけど、学校は意味がないのか?どうすればいいのか?って…

私は、

  • 自閉症スペクトラムを持つ子供
  • 定型発達の子供
  • 発達グレーゾーンの子供

3人を育てています(きれに3パターン分かれています)

 

その子育てで自分の子供が学校へ通うことで得られるものを抜き出しました

  • 基礎学力が生活するうえで大事なことは私も理解している
  • 学校では自分とは違った価値観を持つ人間関係を学ぶことができるし、生活習慣を身につけることができる
  • 家庭や親が教えられない勉強を学ぶことができる

こういうことを、学校教育で得られるメリット部分は吸収すればいいと考えています

そして、子供自身が学校へ行くことが苦痛でないなら通えばいいし、通うことが苦痛になったら通わなくてもいいと思っています

私が子育てで強い軸を持っていることは、学校の学習成績が子供の人格を決めつけるものではないという意識です

→天才を育てる5つの子育て戦略

今の学校教育は、良い高校、良い大学へ入学するための勉強です
受験に合格するための勉強をして、内申点を良くするために学校生活を送ります

 

「学校の授業についていけなくなってきたから」とか「授業についていけないと困るから」という理由で子供を塾へ通わせようと慌てる親は多いです

良い高校を目指そうと思ったら小学3年生ごろから塾へ通って学習習慣をつけないと、公立高校へは入学できないと塾の先生からは説得されます

 

もう、良い成績をとって良い高校・良い大学へ行ったからと言ってよい会社に就職できる時代は終わったのに…

 

与えられた課題をこなすだけの学習や、テストの点数をとるだけの学習より、自分で学びたいものを自由に学び追求することこそが本当の学びであることが許される時代にはやく代わって欲しいと願います

 

親の役目は、子供が「やりたい」と思っていることを「それはやめたほうがいい」と引き止めないこと
子供にチャレンジさせる勇気を持つことだと考えています

 

 

堀江貴文さんが設立した“ゼロ高”

私が学生だったら絶対に行きたいと思った“ゼロ高”

自分の子供には中学生から“ゼロ高”のような学校で学ばせてあげたいと心から思っています

でも、中学生に対してそのような学校はないから(N高等学院の中等部くらいでしょうか?)家庭で親が子供にどのように関わるのかが重要な時期だと受け止めて、私自身も「どうしてあげたら子供が日々楽しく、より学びが深く、時間を無駄にせず充実して過ごせるだろう」と悩み考えながら中盤の子育てをしています(^^)

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