障がいをもつ子供を育てる夫婦のすれ違いをどうすればいい?~『離婚』が頭をよぎった時~

《リョウコの子育て観》

障がいをもつ子供を育てる父親と母親のすれ違いをどうすればいい?~『離婚』が頭をよぎった時~

 

日本の社会では、女性が負う子育ての負担が大きいですね

普通の子供育てでさえ、母親一人で子供を育てていて “孤独・孤立感”を感じることがあるのに
障害のある子どもとなると、その孤独感は更に深くなります

私自身、息子に障害があると分かってからの子育てでは
「誰も私の気持ちなんて分からない!」「誰にも私の気持ちを相談できないし、相談したところで目の前にいる子供の行動が変わる事はない」「旦那にさえ理解してもらえない…」複雑な孤独感を感じて毎日不安とイライラしていました

 

そのような障がい児の子育てのなか【離婚】を考えたことのあるお母さんもいる事でしょう

私もその一人ですから・・・

 

今となっては、【離婚】を考えなくなりましたが、障がい児の子育てに理解のない夫への不満をどう自分の中で解決してきたのか?を解説します

子育てに対する固定観念が古い世代

私は1978年生まれです。

私世代(私より年齢が上)の男性は、【父親が亭主関白・母親は専業主婦】という家庭環境で育った人が多く、高度経済成長期やバブル期の経験などから、“父親が家庭で子育てを一緒にする”という生活を送っていない人が多いですよね

でも、その時代はそれが当たり前だった

その時代を生きてきた親の姿を見て育っている私世代の人間は
【父親は仕事、母親は家事と育児】という家庭のスタイルを求められることが多いし、女性自身(私自身)が家庭とは“女性が食事を作って選択して掃除をして、育児もする”そんなものだと思い込んでいる節もあります

 

時代背景は変わり、私が就職活動をしていた時期(2000年)は、不況!不況!でした

給料が低くても、社員として雇用してもらえるだけでありがたい!という時代でした

景気の良かった親世代の経済状況ではなく、女性もパートとして勤めに出ないと生活が回らなくなりましたし、女性だって社会進出したいという意思を持つようにもなりました

女性は【家事+育児+仕事】 という負担が増えても男性の【家事+育児】の負担が増えたかというと、そうではないように思います

母親一人に育児を押し付けた結果、産後うつや育児ノイローゼという言葉をよく耳にするようになりました

愛する我が子、母親が痛い思いをして生んだ我が子になぜ虐待をするのか?
と社会問題にもなりますが、それが子供に障害のあるとなれば、そのお母さんのココロは壮絶な悩みを抱えているはずです

 

私だって、自閉症を持つ息子がどうしても指示を聞けないとき、どうしてもその場から離れたい時
あまりにも私の手をわずらわせる時 “子どもの腕をひっぱる” “たたく” “叱りながら
担ぎ上げてその場から立ち去る” ことをしてきました

傍から見たら“鬼のような母”だったでしょう

 

そして、息子をたたいてしまった後は自分を追い詰めましたし、息子はというと、たたかれた痛みに対して泣くことはあったけれど『なんで叱られたのか理由は分かっていない』んですよ

叱られても、怒鳴られても、たたかれても、けろっとしていることもあったし、笑っていることもありました
『障害のある子供はお母さんが怒っていることすら理解できないんだ・・・』と更に落胆したものです

 

たった一人で育児をする孤独感

私の夫は、まさにブラック企業で働いているので、平日は7時過ぎに出勤し、帰宅は22時前後が当たり前です
土日も交代出勤もあるし、夜勤もあります
否応なく、育児はすべて母親の私がする立場になります

子育てへの一番理解者になるはずの父親が、子供が起きている時間に居ない

父親は自宅にいる時間が圧倒的に少ないから、子供がどのように成長しているのか・どのような困り感があるのか・通常の発達と比べるとどの程度遅れているのかを知ることができませんし
母親がどのくらい子育てに負担を感じているのかも知る由もありません

「何となく大変なんだろうけれど、それって言葉を話せないだけだろう?」
くらいにしか考えていません

「しんどい時は親を頼ればいい」と、考えています
でも、両親に育児を手伝ってもらう事で療育子育ては解決できないことが父親には理解できていないんです

 

夫がもっと家庭に居られる職種に変えられないのか・・・?と、何度も思いました

どんな企業からも求められるような逸材ならこんなに困ることはなかったでしょう

でも、いたってフツーの男性です
男性の転職年齢の限界や不況、特殊な資格もなく、仕事は選べませんし、9時~5時で仕事が終わって家族4人がゆとりある生活を送る給料が支払われるような都合の良い仕事なんてありません

家庭生活維持のために、現在の収入から下がると困る事も分かっているから「子育ての為に転職してくれ」なんて言えるものではありません

そんな状況の家庭が普通なんだと思います

=家庭生活を維持するためには、夫に現状維持のまま、会社勤めをしてもらうしかない=

=母親に育児負担がかかる=

=母親の育児の孤立や、精神的負担が増大する=

特に悪いことをしたわけでもない夫。夫の障害への理解不足による不満は増えるが、離婚しても子供の療育通いや生活を考えると現実問題として離婚できないことは分かっているから母親が我慢するしかない

・・・という負のループです

障害のある子どもを持つ夫婦の離婚率は高い

障害のある子どもを持つ夫婦は、育児の価値観への不一致や、父親の育児不参加が理由で離婚率は高いというデータがあります(~_~;)
「離婚率が高い」と聞いたときに「分かる分かる!!」と即、納得しました

具体的な母親の不満を紐解いてみましょう

 

➡ 父親が子どもを理解しようとしない・価値観のズレ

私の夫の場合、我が子に障害があることは認めました。

ですが、“障害のある子供だから子育てに協力しよう、障害の事を知ろう・学ぼう”
という行動・態度は全くありませんでした

家事と育児は嫁の仕事。と考えているのでしょう。

 

“私はこんなに必死に子供と関わって、自閉症の本を読んだりネットで調べたり、講演を聞きに行ったり、相談しに行ったり努力しているのに、なんであなたは何もしようとしないの?”

“たまにはお風呂へ一緒に入るとか、公園へ言ったら滑り台を一緒にすべるとか、父親だったら子供の為にしてあげたいっていう想いは無いんだろうか・・・”

と、不満を持ったものです

何にも育児協力してくれない夫だから、我が子が体だけが大きくなって、何にもできない大人になったとしても、私がずっとずっと我が子のお世話をして、面倒見ないといけないんじゃないか?という不安も増々増えました

➡ 我が子と同級生との差を常に見せつけられる立場にある母親のココロへのストレス

父親には仕事があるので、障害のある我が子の家庭内での様子しか知ることができません

“普通の3歳児ならこのくらいのことができるようになっているものだ”
という “普通の子供の発達” を夫は知りません

でも、母親は公園で出会う地域の子供たちの様子や、同級生のお友達の成長様子を見ることで、我が子と定型発達の子供との差を常に目の当たりにしています

幼稚園生活が始まると嫌でも週5日間は常に子どもの発達の差を目の当たりにします
それは母親のココロへの拷問にも近いことなんです

それを父親は知らないんですよね

私の夫は、息子が小学1年生になり、オープンスクールで通常学級を見学して始めて「他の子供はあんなにもできるんやな~」と感想を言いました

「いまさらかよ!!」「だから支援学校へ入れたんじゃねーか!!」と心の中でツッコミました<`~´>

 

➡ 母親の仕事

私は、「子供と24時間共に過ごす生活がしんどい…、毎日自宅で同じ生活はつまらない…
仕事へ出たい、外に出たい、子供のいない環境に私も居たい」

そう思って、仕事を探そうと保育所申請を出した矢先に息子の障害診断が出ました

〇 働きたいけれど、障がい児を預ける保育所がない

〇 働きたいけれど療育へ優先的に通わせないといけない
療育は時間が短いのでその時間に見合った仕事が見つけづらい上に、何かあるたびに呼び出し⇒お迎え
への対応ができる状態にしておかないといけない

〇仮に、療育+仕事をしたとして、仕事で疲れて帰って来て、更に自宅療育をするという生活に自分が絶えられる自信も精神的強さもない

 

だから、働きたい気持ちを抑えて専業主婦として療育子育てをする道を選びました

夫に期待しないと、自分が決める

夫は何も、悪いことをしたわけじゃないんです
不倫したわけでもないし、DVしたわけでもないし、酒やギャンブルにおぼれたわけでもない
家族を養うために会社勤めをしています

でも、障がい児の子育てに対する理解のなさ・無関心は、子供の障がいに辛い思いをしている母親にとって、精神的な仕打ちにしか受け止められないんですよ

毎日子供と関わる母親は障害への知識が豊富になり、父親は知識のなさから置いてけぼりになって、夫婦間の価値観がずれてくることはよくあるのだそうです

「子育てを手伝えなくて悪いね。」「頑張って家庭を守ってくれているね。」というささいな言葉かけだけでもあれば、母親の気持ちは救われるのにね

それができている夫婦は円満なんだろうし、できていない不器用な夫を持った私のような夫婦が
“離婚” を考えちゃうんだろうね

 

所詮、男と女は思考が違う生き物、分かり合えないんだ。と痛感しました。。。
だから、夫に期待しないことにしたんです

期待するから理解して欲しいと思ってしまうし、協力的でないと腹が立ちます

最初から期待せず、時に思いのほか頼りになる行動があったら「ラッキー」だと思うようにしています

 

“父親は家庭の為に収入を得に働きに出る役割”

“母親は子供たちが健やかに成長出来るよう育てる役割”

私たちは家族という組織の中でそれぞれの部署の責任者として役割分担している夫婦なんだと割り切れば、いら立ちもなくなります(^^;)
そうとでも思っていないと、常に感情的になっていたら自分のココロが壊れてしまいますから・・・

家庭の中に、一般人がひとりいたっていい

夫は息子へ配慮のある対応をしません
配慮のある対応の仕方を知らないからです

 

息子への関わり方は、母親の私だって身につけるまでに何年もかかりました

子どもと関わる時間が圧倒的に少ない父親が、子供への関わり方を覚えるには母親の3倍は時間がかかるものだと考えています

でも、現実的にはそんな年数待っていられないですよね…

だから、私は
「子どもが社会に出れば、理解のある人の方が圧倒的少ない環境になる。
一般人の中で生きていかないといけないんだったら、一般人に慣れる事も必要。

家庭の中に一人くらい一般人が混ざっていたっていいじゃない。

他人に理解されないこともあるし、世の中は理不尽な事もある
って、慣れることも必要だよね」 と考えるようにしました

 

それに、“男とは!父親はこんなものだ!”と変えられない頭の固い世代の夫です(-_-;)

40歳を超えた夫の価値観を変えるにはどれほど時間のかかることでしょう
…っていうか不可能でしょう

柔軟な子供の脳の方が適応能力は高いです

《 母親は子どもへの関わり方に配慮のある理解者 ・ 父親は一般人 》これでいいやん!

男性も育児参加する姿が増えている良い傾向

休日、末の子供を公園へ連れて行くと、お父さんが子供たちを公園で遊ばせている比率が増えました
私よりも10歳ほど年下の世代かな~と、見ています

父親が当たり前のように抱っこ紐をつけて子どもを抱っこする姿も増えました

 

私の子供たちが子育てをする年齢になる未来の育児は 《女性だから・男性だから》とは関係なく、夫婦で協力し合って子育てをしやすい社会・会社の仕組み、夫婦以外の子育て協力者を得ることが当たり前になっていることを期待します

 

同じような境遇の夫を持つママ友達と出会えることで
ストレス発散できる

人に話をすることで、ストレス発散することができます

人間、単純なもので他人に愚痴を言うだけで気持ちがスッキリするし「私だけじゃない!同じ世代の男って家事育児には不協力よね。」と共感し合えるだけで、心が軽くなります

愚痴を言うだけ言って、現実には離婚せずになんとか夫婦やっていくうちに
「夫の性格はああいう人だけれど、不器用な人なんだろうな」と思えるようにも変わるものです

 

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夫への不満や子供への不安でお母さんの表情がイライラしているよりよっぽどいいですよ!

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