小学生・中学生対象イラスト教室で学ぶ『学校では学べない力』とは

《アトリエいろかさね通信》

小学生・中学生対象イラスト教室で学ぶ
『学校では学べない力』とは

【マンガは娯楽・遊び・趣味】といった考えを持っている人は圧倒的多数ですよね

だから「自分の子供がマンガイラストを描く事が好きだけれど、習ってまでマンガを上達させることに何が得られるのか?」
「どんなメリットがあるのか」なんて考えない保護者の方は多いのではないでしょうか

 

では、ピカソの絵を見て《娯楽・遊び・趣味》 と考えますか?

誰しもが 『すっごい天才画家!!』って知っていますよね

 

マンガも絵画も絵を描くという行為は同じなのに植え付けられている固定観念が
“商業的に見るのか“ “芸術的に見るのか” 違っています

絵を描く技術はどんなジャンルであっても基礎は同じなんです

 

マンガやイラストが描けるようになるには、学校の美術の授業で習う事以上の技術がいります

 

〇人物デッサン
〇ファッションセンス

〇色彩感覚・色彩構成
〇建築デッサン
〇背景を始め風景画
〇一枚の絵の構図
〇光と影の観察
〇各種画材の使い方や特徴を知る
〇物語を考える文章構成
〇物語を描くための知識

 

などなど、ざっと書き出しましたが最も大事なことは 【想像力】 【観察力】 を鍛えることです

この力がないと、自分の作品を生み出すことは出来ません

想像力は学校で教わらない能力

私は描いている子ども達に想像することを常に話します

 

教室へ来た生徒さんは「何かを描きたいんだけど、何を描こうかな~…」と、書き始められないことがあります

イメージが浮かばないんですね
イメージするって、ある程度は訓練・慣れが必要です

 

教室では作画に繋がるようにこの手順でアドバイスをします

=1 人物を決める=

「どんな人を描きたい?男・女・子供・大人?」
「髪型は?服装は?ポーズは立っているの?座っているの?」

のように、描きたい人をイメージしてもらいます

 

=2 人物は何をしているのか想像する=

「どんな表情がいい?笑顔?ウインク?困ってる?大口開けて笑ってる?微笑んでる?」
「キャラクターは何をしようとしているのかな?どんなシーンなのかな?」

 

=3 情景を想像する=

「キャラクターはどこにいるのかな」
「どんな気持ちなのかな」

 

このように話をしながら、絵を描き進めます

 

「先生が子供の頃はね、学校で楽しい出来事があったらそのシーンを覚えておいて描いたり
友達と写メをとる事があるのなら、その時のみんなのポーズを覚えておくようにしたり
お出かけした時の好きな景色があったとか、テレビで好きなシーンがあったらそれを絵にしてみたり
好きなアイドルを描いてみたりしているよ」

「普段の何気ない日常の中で、“あ、今これ、絵にしたい”というストックを頭に残しているんだよ」

「ファンタジーが好きだったら、“こうなったら面白いよね”って架空の世界を想像するといいよ。
金魚が空を飛んでいる所を絵にしたらどうなるかな?とか、魔法を使う少女を描くのならどんな街に住んでいる子にしようかなってね」

「こうだったら素敵だな~、とか自分はこんな世界に行ってみたいな~って想像するんだよ」

そんな会話をしながら、想像するってどういうことなのかを生徒さんに知ってもらいます

絵が上手く描けないけれどキャラクターが大好きだから、好きなイラストの模写を好むお子様は多いです

模写をすることは絵の技術を練習することができますし、作家さんがどれだけ細かく描いているのか、どれだけ着彩に時間をかけているのかがよく分かるので、自分のスキルアップになります

ただ、すでにある作品を真似ができる人は沢山います

 

模写が上手い能力と、自分のイメージを頭の中で作り上げて描きだすことは、違った能力なんです

観察力は《見る》ことを意識しないと身につかない

「こんなイメージのキャラクターを描きたいな」「このイラストを真似して描きたいな」
と思っていても、自分が思っているようなポーズが描けなくて、上手くいかないからそこで描く事を諦めてしまう事があります

 

描くためには、描くものがどうなっているのかを《見る》力が重要です

《見る》力がないと、そのものがどうなっているのか構造を理解できないからです

私が基礎デッサンを始めた頃は、モチーフがどういう形をしているのか?モチーフににどんな光と影が映し出されているのか、が見えませんでしたし

生き物を描く時にも記号のようにとらえていて、そのものの構造をじっくり見る事をしていませんでした

 

普段の生活の中で、一つのものをじっくり観察することってほとんどありませんよね
幼稚園時代に虫を観察していた程度ではないでしょうか

 

私も絵を習い始めた頃は、まず見ることを意識しました

街中で人が行きかう所をただじ~~っと見たり
動物がどうやって歩いているのかをじ~~~っと見たり
植物の葉や花がどのように開いているのかをじ~~っと見たり

 

傍から見たら、「この人どこを見ているんだろう?何を考えているんだろう?」というちょっと変わった姿です

観察力は、観察することが習慣化されれば自然とできる事です
だから私は今でも気になるモノがあったらじ~~~っと見てしまいます

 

見ることに目と頭が慣れてきたら、手先の作画技術につなげます

そうして、絵が上達していきます

感性豊かな作品を描くために

自分の想像を自分なりに表現して人に感動を与えたり・人を幸せにしたり・喜ばせたりできるのが絵の世界です

 

見たものを見たまま描く事は写真が取って替わりました

だから、肖像画が廃れてしまいましたね

作画技術的に絵が上手いだけの人は世界に沢山います

 

感性豊かな作品を作るために

子供の柔軟な頭で【想像力】を育んで欲しいし
子供の純粋な眼差しで世界を【観察】して欲しいという想いがあります

そして、世間に縛られない自由な発想力を生んで欲しいと願いながら、子供たちに絵を教えています

 


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