マンガイラストを仕上げる時のちょっとしたコツ(小学生向け)

ハーマイオニーとハリーを作画・アドバイス

ハリーポッター好きの生徒さんが
イラストを仕上げる過程でお伝えした作画技術をご紹介します
 

ハーマイオニーに似せて描くポイント

ハーマイオニーを描くポイントは、本人の顔をそのまま似せる事に注目して描こうとすると “似ていない…” って、なかなか描き進まなくなってしまうので

ハーマイオニーの特徴をつかんで、自分が普段描いている描き方の絵柄で作画しよう という事で描き始めました

 

ハーマイオニーの特徴は、 “フワフワの髪の毛” “眉毛の上で揃っている前髪” “きりっとした太めの眉毛” “制服”
を表現すれば、絵を見た人が 「ハーマイオニーだね」と理解できます

 

【フワフワの髪の毛の表現】

アニメのように、まとまった紙の毛の表現は描きやすいのですが、少女漫画のように髪の毛1本1本を細かく表現するって
小学生にとって難易度の高い作画です

自分でどんな表現方法が好きなのか?得意なのかは沢山作品を描いて慣れるしかないのですが、いくつか表現方法の手本を示して生徒さんにも試してもらいました

分厚い本を描く

このイラストでは、ハーマイオニーが魔法書を抱えています

“本の表紙の厚みを出すこと” “横から見た本に立体感を持たせること” “本1冊の厚みを表現すること” をお伝えしながら私も一緒に描き、手本を示して描きました

私が本の厚みをどのように表現しているのかを手本で描いていると、生徒さんも同じように取り組んでくださいました

【参考動画はこちら ↓↓↓】

 

【平行線の描き方】

画像が反対向きですみません(^^;)

均一に平行線を描く時には定規を2つ使います

固定して使う定規と、その固定した定規に沿わせながら複数の均一な平行線を描きます

固定する定規は、まっすぐな物であれば何でもかまいません
箱でもいいし、ノートの背表紙でも大丈夫です

均一な平行線は、様々な箇所で使います
道具を使うことをメンドクサイと思ってしまいがちですが慣れましょうね(^^)

背景を考える

ハーマイオニーちゃんを素敵に作画できたあとは、背景画真っ白い紙の状態だと寂しいので
イラストとして仕上げるために背景をどうするのか考えました

ハリーポッターの学校には大きな窓が沢山あるので、その窓の形が素敵だねという話をして、作画することにしました


 “窓” は人が作った硬いものです

硬い物は、定規を使って線をまっすぐ描きます

定規を使う事で、生きているものと作られたものの表現の違いを表すことができます

窓の着彩では、“窓らしさ” を表現する表現方法をいくつか説明した後(赤い丸の箇所⇒)
生徒さんがどう描きたいのかを決めて作画完了しました

 

 

ハリーを描くポイント

 

ハリーを描く時にアドバイスした事は、普段女の子の絵ばかりを描いている生徒さんなので
男女の違いを出すために意識したいことを伝えました

・顔の輪郭や首の太さ
・目や口のの表情

男性らしい肉付きや骨格があります
それを理解した上で男女を描き分けます

 

また、ハリーの特徴は “優しそうな表情や丸みのある頭、短めの前髪、まる眼鏡…”
特徴を捉えて自分なりに作画してもらいました

このイラストを描く時に苦労したのは “手”

人の “手” って、描く事が難しいんです(+_+)

”手” は気持ちを表現したり、老若男女の違いを表現できるほど、 手には表情がありますし、5本ある指の構造や動きを
空間的にとらえる力が必要なんです

右の図のように、私が手本で描いて見せながら
親指は向こう側に隠れている状態であること、ホウキの棒が
手の中にどのように収まっているのか

を図解して説明しました ⇒

 

このように

・手の形がホウキを持っているようにしないといけないこと
・人差し指が少し浮いている手の表情

これがなかなか大変そうでした

 

また、手の指を均一な太さに描く事も難しかったようです(>_<)

描き慣れれば、自然と目分量で均等な幅を捉えることができるのですが
これはなかなか難しいことのようで、人差し指から順に描くと小指が細くなってしまったり
反対に小指から描き始めると人冊子指が細くなってしまったり…

「目分量で均等な幅の指を意識して描く事は難しいから
最初に指の付け根部分に目安になるようなしるしをつけて
そこから指をはやしてはどうかな?⇒」

のように、生徒さんが納得のいく手を描くために
どのように伝えたら分かりやすいのか

私も描きながら、実際に手の構造がどうなっているのかを説明しました

 

生徒さんは、何度も何度も自分が納得いくまで
描いては消して・・・を繰り返し、仕上げることができました

 

このように、人間の手を描くとキャラクターに動きが出る事や表現の幅が広がるのですが
なにせ、手を描く事は難しいので、さけてしまいがちな生徒さんが多いのですが
描かないことには上達できないので、描けるように私が助け舟をだしています!

その他、細かい部分のアドバイス

 
教室では、描く時のちょっとしたコツや、最後の仕上げではどういう作画をすると、立体感を出せたり、物の質感を表現出来たり、絵の深みを出すことができるのかを個々にお伝えしています

← ハリーの眼鏡の部分をペン入れする時のコツは
眼鏡の線と、顔の輪郭の線をくっつけないこと

画像のように、1ミリほど離して描くことで眼鏡レンズの表現や眼鏡と顔の遠近を表現することができます

“ホウキの柄” 部分は太い枝でできています
丸みのある枝を表現するために、立体的になるように陰影をつけたり、枝の質感を表現するとリアルに見えることを伝えました

 

 

 

← こちらは、ホウキ部分の小枝を縛っている紐を描く時のコツ

丸い立体感を表現するために、紐を真横にまっすぐ引いた線では描かないことや、紐の太さを表現すると、厚みが出ることを伝えました

 

このように、ちょっとした 絵の リアル感・質感・奥行・立体感 をどのように表現していくのか、どう描くと良いのか

生徒さんの作画レベルや年齢に応じて様子を見ながら、少しずつお伝えしてイラストを完成させています


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