自閉症キッズの息子にニンテンドーDSを与えたのは
小学校の入学祝
その後、息子はゲームが大好きになりました
子供にゲームをさせる事への悪影響ばかりが問題視されますが
我が家では今のところ
メリットしかありません
子供ですから、ゲームを使うルールを親子で決める事をしてきましたが
平日1日3時間
休日はまる一日みっちりゲームをしています
何がメリットなのかをまとめました
待つことが難しかった息子のお助けアイテム
外出先で “待つ”事が難しい息子へのお助けアイテムになりました
長距離移動も、ゲームがあれば移動時間は暇になりません
大人も暇な時間はスマホゲームで過ごしますよね
子供もそうさせたっていいじゃないですか
待てなくてイライラされたり、どこかへ行ってしまわれるより
全然良いですし、
時間をうまく過ごすことができないから、遠出しづらかったことが解消されました
出先でバッテリー切れになり、何度もブチ切れていたので
バッテリー管理だけは、親も注意してみるようにしています(;’∀’)
『マインクラフト』の登場で助かったこと
自閉症キッズの息子は、
積み木やブロック、ありとあらゆるものを積んで形から世界を作ることが大好きでした
自宅で楽しむ遊びとしたら、その遊び
又は「あんぱんまん」などDVDを見る事
自宅でものを並べ始めたら止まりません
部屋中にモノが並びます
息子が認めないと、片付ける事を嫌がります
ブロックを大量に購入するにも、我が家的にはもう勘弁してちょうだい
状態
“カプラ”という積み木も好きだけれど
また積み木の類を増やして、片付けるのは私って……
しんどいやん!!
『マインクラフト』のゲームが登場し、息子がそのゲームができるようになったのが
小学2年生の後半
マインクラフトはゲームの中でブロック建築物を作ることができて
更にキャラクターで冒険したり、戦いを楽しめます
息子はそのブロックの世界にはまりました
そして、部屋中にモノを並べる遊びはグッとなくなり、
今では時折、弟とレゴブロックで遊ぶ程度に収まりました
部屋中にモノを並べられていた時の私の苦労が無くなり、
マインクラフト様様です!!
マインクラフトの世界でサバイバル生活を送る事ができるのですが、
ゲームの経験を通して、生き物を捕獲して食べて、眠たくなったら睡眠をとる
など、キャラクターの生活を意識しないといけない中で
偏食のある息子も、ゲームの中で出てくる食べ物へ興味がわきました
子供が暴力的にならないか不安だったけれど…
ストレスの発散方法が、公園でドッジボールをするとか
サッカーをするとか、スポーツなら健全だし、親も安心だけれど
息子は人とかかわる事が苦手なのでそれを求めることは出来ません
ゲームの中で戦ったり、敵を殺したり、好きなアイテムをゲットしたりすることが
その日頑張った息子自身のご褒美なんです
うまく言えないイライラした気持ちをゲームにぶつけているのなら健全です
それを制限した方が、息子のはけ口が無くなると感じました
子供が現実とバーチャルを混同しないのか、その点が一番怖かったのです
だから、たたかれたら痛いことや、けがをしたら痛い事をしつこく話して聞かせていました
でも、ゲームの中と現実をちゃんと理解していました
口では「ぶっ殺す!!」と言っていても、もともとの性格が穏やかなので
普段言えない言葉をゲームで言ってみたい
カッコいい事を口走ってみたい
そんな様子を見て取れます
ゲームをするから暴力的になるのではなくて
そもそもの性格が暴力的か、そうでないかではないでしょうか
ゲーム依存にならないか不安だったけれど…
ゲームが手放せない子供にならないかな…
そうさせないように、親子でルールを決めよう
そうしてこれまでしてきました
息子がゲームをしている時間は一般よりも長い方だと思います
でも、依存にはなっていません
夏休みなど、毎日が休み!友達もいない!ゲームしかすることがない…
という日が続くと、さすがに飽きてくるようで、
「なんか、暇やな~」とウロウロソワソワしていました
外へ楽しい遊びに誘うと喜んでついてくるので
ゲーム以外にも楽しい事がある事さえ知っていれば
気持ちを切り替えられています
ゲームがこだわりになったり、
昼夜逆転しないか不安だったけれど…
ゲームの時間を守る事についてのバトルは
小学3年の後半から約一年間続きました
この時期私はものすごく悩んでいました
息子に何を言っても反発される…
反抗期だな
言えば言うほどお互いイライラする
もう、本人の意思に任せてみよう
私は息子に事細かく、しつこく支持をすることをやめました
「明日は学校があるから、自分でどうしたらいいのかを考えてね」
とだけ伝えて、放っておいて私が先に就寝につく事も多々ありました
私からは一言二言
用件だけ伝えて、息子の意思に任せていると
ヤバイ…と思ったのか
夜中に慌てて風呂へ入ったり、布団に入る物音が聞こえました
そこは真面目に、夜中ずっとゲームをしていた事はありませんでした
そんな生活が約半年
いつの間にか息子は穏やかになって行きました
その理由は、ゲーム友達ができたことや
言葉を話す力が伸びてきた事が大きく影響しました
ゲームで成長できたこと
息子の「マインクラフト」の腕はなかなかのようです(私には凄さが分からないのですが)
ある時、たまたま公園でゲームをしていた息子をクラスメイトが見つけ、
息子のゲーム内容をみて「すごい!」ことに気が付きました
そこから マイクラ仲間 が二人できて
我が家に遊びに来るようになりました
息子の作ったマイクラの世界で、一緒に冒険や戦いをして遊んでいます
さらに、その二人を筆頭に、息子が面白い世界を作っている話題がクラスに広がり
クラスメイトが我が家に遊びに来るようになりました
私も息子も、面識のない友達が自宅を訪れてくれることは初めてで
息子はちょっと緊張気味
私は嬉しくて招き入れました
友達の方からが息子へ関わってくれる事が嬉しかったんです
ちょっと落ち着きなくソワソワしていた息子も
次第に友達に馴染むようになりました
自宅へ来てくれる友達は、「学校と様子が全然ちゃうやん!!」と
自宅で素の自分で居る息子の様子に驚いていました
「学校では全然喋らへんで」と、友達は皆、口々に言います。
でしょうね~
裏表の激しい息子です
そんな日々が数か月すぎ、息子も友達も打ち解け始めると
ゲームを通してケンカをする様になりました
内心、ヒヤヒヤするものの
「本来の男の子はケンカをするもの
べつに、殴り合いをしてるわけじゃないんだし…」
と様子を見ていました
アイテムを奪われただの、殺されただの、仕返ししてやるだの…
言い合いをしつつ、息子はマジ切れしたり
マジ泣きしながらゲームをします
友達には
「え!!( ゚Д゚)マジ泣いてる?!」と突っ込まれたり…
息子にとっては、心から本気で人と向き合って
悔しさを実感した出来事です
適当に友達をかわす対処ができない息子
毎回真剣にゲームをして、負けたり、殺されてはブチ切れている息子の様子を見ると
人とかかわる事が精神的にしんどいんじゃないかな
と、心配していたのですが
男子のケンカは、その日は仲間割れしたとしても
次の日には、けろっと仲良くなっていました
数時間で仲直りすることもしょっちゅうです
そんなものかと、私もだんだん慣れてきました
息子も、他人が無茶苦茶な事をしてくることを肌で学んでいます
ゲームを通して、会話を楽しむようにもなってきました
ゲームの替え歌を歌ったりもします
あまりにも、ゲームの中で嫌な事をされたら
「出て行け~~」と、友達を追い出すようになりました
友達も、息子の様子を分かってきて、
あ、ちょっとやりすぎたかな?と、加減を分かって来てくれました
追い出された友達が、数時間後 「ごめんな」と言って戻ってきます
すると、以前は許せないと怒っていた息子も
「うん。分かった」と、怒りの気持ちを収められるようになりました
ゲームを通してお友達ができて
ゲームを通して息子の技量が認められて
ゲームを通してコミュニケーションを学ぶ事ができました
世の中にはいろんな人が当然に居て、
自分に良い事をしてくれる人もいれば、
嫌な事をしてくる人もいるし、
なんか合わないな~…という人だっている
いろんな人が色んな関わり方をしてくるんだということは
親が子供に教える事は決してできません
同級生だから、手加減もしません
遊びの中では“なかよし学級”だからと、特に偏見もない様子です
それが、私にとってはありがたいです
学校の勉強はなかよし学級で学んでいるけど
普段の生活態度はみんなと同じだよ
そういう事を知ってくれる人が増えると
行きやすい地域になると、信じています
ゲームへの付き合い方を教える方が大切
子供にゲームをさせる事への悪影響ばかりが目立ちますが
私は、ゲームへの付き合い方を教える方が大切だと考えています
親側も、「ゲームの事は分からない」と避けるのではなくて
子供の成長と共にどのように扱っていくのかを考える方が
親子共に幸せじゃないですか
息子は友達が野球やサッカーの習い事をしていることを知っているし
体育でそのスポーツの体験もしています
すると、自分もサッカーを習いたいといいました
自分から言った事なので、サッカーの日は素直に行きます
そんな風に、ゲーム以外にも楽しい事がある事を子供自身が知って
自分でコントロール出来るように導くように心がけています