子どもの大学受験進路大幅に変更って、親はどうしてあげたらいいの?

子どもの大学受験進路大幅に変更って、親はどうしてあげたらいいの?

Voicy(ボイシー)という音声メディアが好きで、家事をしながら聞くことが多いです

聴いていると、視聴者さんからのお悩み相談コーナーに寄せられた質問にこういったものがありました

 

『高校生の子供を持つ親です。
高校生の子供は、医大を目指して受験勉強を頑張ってきましたが、急に「ファッションデザイナーになりたいから進路変更したい」と言ってきました

親としては、子供の気持ちを尊重したいという想いと、これまで医大を目指して頑張ってきたことが無駄になることが心苦しく、どうしてあげるのがベストなのか迷っています』

 

で、私が勝手にお悩み相談への回答を考えたことがこちら・・・

  • おや子で話をする
  • 話をするときは、親の意見を押し付ける言い方は絶対にしない
  • 子どもの本気度を確認し尊重する

私の大学受験時代の経験と、子育て中の経験としての回答です

実は、この質問者さんの子供と同じことを私は高校3年生の時にしました

マンガが大好きで漫画家を夢見て、自宅にいる間は自分でずっと絵を描いたり漫画を読んだり漫画の事を考えている小・中・高校生を過ごしていた私は

「大学の進路は、資格が取れる方向へ進んだ方が将来安心で良いのではないか?」
という親のアドバイスを元に、それなら自分が好きなジャンルの料理関係かな?調理師?栄養士?栄養士なら管理栄養士の方がいいよ。
という事で管理栄養士の資格が取れる大学を目指していました

それまでは、漫画を学校で学ぼうなんて思わなかったし、漫画の学校に行きたいと親にも言えませんでした

でも、高校3年の1学期、担任と進路へ向けた三者面談を行う時期に、「本当は絵の勉強をしたい」という事を親に伝えました

「今更何言ってんの??」という時期でしたが、親は何も言わず、私の希望を受け入れて画塾へ通わせてくれました

 

そこで、もし反対されていたら、「行きたい学校に行かせてもらえなかった」と、きっと親に一生反抗心を持っていたと思う

もし、美大への進路を反対されて、栄養士の大学受験が失敗していたら、美大チャレンジしておけばよかったと親を恨んだでしょう

もし、栄養士の大学へ入学できたとしても、「私はなんでこの大学に来たのだろう」と疑問や反感を持ちながら学生生活をつまらないまま過ごしていたでしょう

もし、栄養士の資格を取って、働き始めたときに「私はこの仕事をしたいわけじゃない」と不満を持ったでしょう

そうして、漫画家になれなかったのは自分のせいではなく、親のせいだと押し付けていたでしょう…

でも、美大受験を認めてくれて、高い学費を払ってくれて、私の進路を応援してくれた親にはすごく感謝しているし、漫画家の道が開けなかったことは自己責任だと自覚しているし、今の自分自身があるのは全て自分が選んだ道だからと受け止めています

進路を大きく左右する事柄は、子供の意見を尊重しないと「親のせいで自分の人生を狂わされてしまった」と思ってしまうものではないでしょうか

 

質問者さんの場合は

・子供は医大を目指して受験勉強を頑張ってきた

・ファッションデザイナーの道へ進路変更をしたい

とあります

私が疑問に思ったのは、お子様は、ファッションデザイナーになりたいのならその努力を今受験勉強並みに何か取り組んでいますか?

その姿しだいではないでしょうか

本気で進路変更したいなら、そういうそぶりが必ずあるはずです

 

私の場合は、マンガオタクなのは親も理解済み。
小さいころから絵を描く行動をしていて、美術の成績はいつも高評価で、作品を描いている姿勢があるから親はすんなり認めてくれたのだと理解しています

 

もうひとつ、私の友人の例があります

友人は親がどうしてもこの大学に入ってほしいという希望を訊いて短期大学へ入学しました
友人が親と交わした入学の条件は、“卒業後は自分の進みたい進路へ反対せずに自由にさせてほしい”でした
友人が進みたい進路は、音楽業界で働きたい。でした。

ところが短大卒業後、友人が進みたい道へは親に反対され、友人は家を出て働き、東京へ行き、両親とは疎遠になってしまいました

あなたの人生だから、あなたが後悔しない道を考えて選びなさい

私も親ですから、質問者さんの
「医大へ行って医者になるほうが人生困らないので親は安心する」
「これまで医大に入るために投資してきたものが水の泡と化してしまう」
という気持ちはよくわかります

でも、医者として働けるようになるまでの期間は大学6年間+研修医期間があって、若い貴重な20代の前半を医者の卵として時間を費やしてしまいます

ファッションデザイナーとして、クリエイティブな活動をしたい人が、若い貴重な20代前半を棒に振るかもしれない不安を感じる気持ちもよくわかります

 

医大にしろ、ファッション系の大学又は専門学校にしろ、子供を通わせる学費は親がだすのだから、子供が進路変更を訴えるのなら親を納得させるだけの材料(本気度)を提示させることはさせても良いと思います

私なら、その話し合いを親子でして、子供に決定権を与えます
「あなたの人生だから、あなたが後悔しない道を考えて選びなさい」と

子どもが自分で決めて、自分で進んだ道は、どういう結果になっても本人が納得します

親側は正直、ファッション系の学校へ学費を払っても、水の泡として消える可能性もあります
でも、子育て費用は“自分が決めた人生最大の投資”だと、私は割り切るようにしています

 

医大を目指して頑張って勉強しているお子様なら、きっとまじめで、親子で話をする聞く耳も持っているのではないでしょうか

そして、医大受験に費やしている知能や集中力がファッションの方へ、もっとやる気を出して力を発揮するかもしれませんね

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