子供が絵を“上手”に描くよりも大切なこと~こどもアート教室でしていること~

《アトリエいろかさね通信》

子供が絵を“上手”に描くよりも大切なこと

 

園や学校で子供たちは絵や製作を学んできますね

大人は、“何が書いてあるのかが分かる絵” や “色使いのきれいな絵” を求めがち

 

でも、私は違います

他人と違った視点で描かれた絵や画用紙いっぱいに伸び伸びと描きなぐった絵が好きです

生き生きとした雰囲気は伝わります

 

小・中学校で美術を極めるのはムリ

 

園や学校では“見本” があって、見本の通りに完成させることや

描く事が得意なお友達の描く絵を見てそれを真似をして描く子供がほとんど

 

学校や園の作品展に行くと
同じような描き方の絵が並んでいる様子を目にします

学校の美術の教材もパッケージ化されてますしね

 

美術とっいっても、描く、切る、組み立てる、練る、貼る、染める……
ジャンルは多岐にわたるのに、授業時間が少ない

 

マネがダメだって言ってるわけではないんです
だって、どう描くのかなんて教わる時間が足りなさすぎるから
独自の発想を求めるなんて、子供にとっては難題です

 

それに、学生時代には受験へ向けた学習が重視
国語・数学・英語 中心です

美術は、専門に行きたい人がやること

 

もっと絵の時間が欲しいなと思っていても、子供の意思で授業時間をコントロールは出来ません

 

表現するために大切なことは “発想”と“想像”

私が言いたいことは、絵や製作って技術だけではなくって

発想力 と 想像力 がめっちゃ大切だってこと

頭の中に、絵に描きたいビジョンがあるから
描こうと行動に移せるんです

 

描くためのキホンは習えば誰にでも出来ます
世の中、“絵の上手い人” は沢山います

でも、そこから独自の発想や表現を出来る人が
評価されて残っていくんですよね

 

園や学校では発想力を育てる授業になっていないですし
生活の中で芸術に触れる事って皆無
自分から触れに行かないと、作品に触れる機会なんてない生活ですね

 

発想力・想像力 が育ってないから何を描いたらいいのかが
さっぱり分からない子供が多いんです

見本があれば、それの通りに取り合えず描けばいい。
でも、ポスターなどのデザイン要素が授業に入ってくると
困る子供が多いという事を、夏休みの宿題絵画教室で
ポスター課題に取り組む子供たちをみて思いました

 

それに、私の場合は、マンガばかり描いていたので
漫画的な表現のイラストレーションを美術で描くと
それを良しとしてくれる先生と
不可とする先生とどちらも出会ってきました
(今はアニメっぽい人物を描いたポスターも
受け入れられていますね)

 

絵の評価は他人が決める

子供の学年が上がるほど

“うまく描かないといけない”
“綺麗に描かないといけない”
“満点になるようなものを作らないといけない”
ってすごく気にして描いているように感じます

色はこれであっているのかな?
はみ出したら失敗かな?
絵具をぽたりと落としてしまって汚しちゃった

……って、不安がるお子様がいます

 

自分がこうだと思うままに色を塗っていいよ
見たままに描いていいよ
はみ出しても大丈夫だよ
手も画用紙も画材も汚れるものだから気にしなくていいよ

って、励まして制作します

 

絵って、点数をつけるものではないので

その絵が好きだと言ってくれる人に認めてもらう世界だし

間違いなんてない世界だから

子供たちには伸び伸び描いて欲しいって思っているんです

 

完成した作品が、親から見ると
「何これ???」 という出来上がりの時もあるでしょう

でも、子供が楽しんで筆を動かして出来上がった作品だから
認めてほしいんです

 

私も教室では、うまい・ヘタ
では評価しません

「(モチーフの)この部分をよく観察していたね!
めっちゃ伸び伸び描いて、元気いっぱいの絵が完成したね」

って、良い所を褒める事をしています

 

アトリエいろかさねの指導はこれ

正解のない絵の世界に正しさを伝える指導はしていません

描き方のキホンやモチーフを観察するポイント
道具の使い方のキホンは教えています

「どう描いたらいい?」と質問があったときや
困っている様子の時にはアドバイスします

 

でも、表現は個人の自由です

 

何より、画材に触れる事の時間が圧倒的に少ない子供たちに
絵具を使う事の楽しさや
描く事の自由さ、色の混ぜ合わせの不思議
ものを作って遊ぶ事をしてほしい

そんな思いで子供たちとかかわっています

 

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