『風の谷のナウシカ』は私がマンガ人生へ没頭する決めてだった~ナウシカの魅力~

《アトリエいろかさね通信》

『風の谷のナウシカ』は私がマンガ人生へ没頭する決めてだった
~ナウシカの魅力~

宮崎駿作品の代表作『風の谷のナウシカ』が映画で上映されたのは私が小学2年生の時

当時、小学校では毎年《映画鑑賞会》という行事があって、小学2年生の時に学校の体育館で「ナウシカ」を観ました
(学校で映画を見られるなんて幸せな時代だったんですね~)

小学2年生の私には 「なんだかすごく良かったお話だけど、難しくてよく分かんないよ…」という印象でした
単純に主人公のナウシカが「かわいいな」という印象で終わりました

小学3年生の時から少女漫画雑誌『りぼん』を読むようになって、キラキラ可愛らしい少女漫画の世界にはまっていった私はナウシカの存在をそのまま忘れて行きました

次にナウシカと出会ったのは、小学5、6年生の時

マンガ大好きな私が通っていた古本屋商店に 「ナウシカの単行本⓵②」が、表紙が見える状態で本棚に並んでいて飛びつきました(当時はまだ“●OOK OFF”とか“●本市場”なんて大手古本屋はありませんでした)

⓶巻の表紙に描かれている凛々しいナウシカのイラストは、映画で出てくるあのシーンではないか!!

「あの映画のナウシカがマンガの本でやっていたなんて!!知らなかったよ~~!」って感動して買って帰ってすぐに読みました

そこで、アニメージュでナウシカのマンガが連載されていることや、単行本が⓷④も販売されていることを知って、直ぐに続きを買いました

アニメージュを毎月買い始めたのもこの頃です

小学生の私には、ナウシカの原作内容は更難しくて、よく分からない所だらけだったけど、12歳になった私には『りぼん』に出てくる華奢な女子が、ただ男の子に守られているだけの存在に飽きていた頃でした

カッコいい男の子にドキドキして、ちっとも告白できないうじうじした性格の女子が好きになれなくて、もっと目標とか守りたいものとか自己主張が明確にあるカッコいい女性に憧れを持つような自分に変わっていたんですね

そんな折に、ナウシカとの再会で「私が理想とする女性は彼女だわ!!」って、惚れてしまいました

アニメージュでは、毎月人気アニメキャラクター投票が開催されていて、ナウシカは常に1位のキャラクターでした
ナウシカが大好きな私は「やっぱりナウシカはナンバーワンだわ!」と毎月アニメージュを読みながら喜んだものです

リョウコが惚れたナウシカの魅力

一番最初はコミック⓶巻の表紙に惹かれたわけですね

女子だから、ファッションチェックから入ったわけです
そのどれもが私のドツボで完璧だったんですね

ミントグリーンの色鮮やかな服
胸の銃弾を入れるためのポケット
腕やスカートの裾のフリンジ
ひざ丈のブーツ

メーヴェを軽やかに乗りこなすところは誰もが憧れる姿ですが、お姫様なのに守られる存在ではなくて率先して自分から戦いに赴いて村人を守るココロの強さを持っていて、ナウシカは剣の腕もたけているし、身軽で強い

豪華なお城やきらびやかなドレスには興味が全くなくて、白馬ノ王子サマ的な存在が現れるのを待つ物語にも飽き飽きしていた私にとって、ナウシカは自分の足で道を開くために前へ進む私の理想とした強い女性そのものでした

一番好きなナウシカのイラスト

何と言っても、宮崎駿さんの描くナウシカのイラストは色鮮やかで、ナウシカの優しい人柄がにじみ溢れています

私が一番大好きなイラストはこのナウシカ!(画像左)
現物を掲載するのは著作権がありますので、画像は私が真似して描いたイラストです

私はキャラクターがにっこり微笑んでみている人に「私をみて!」とアピールしてくるものよりも

「彼女は何を考えているんだろう」

と思わせる表情の絵が大好きなんです

ナウシカの世界ではマスクを外して草が生えているこんな素晴らしい自然が残っている場所はほとんど残っていないのに、そんな丘の上で腰を下ろして、神妙な表情でどんな風景を眺めているんだろう

そう思わせるイラストです

このイラストはカレンダーの表紙にもなって、自分の部屋に長い間ポスターとして貼っていました

ナウシカの世界は、人類が生活できる土地がもう残りわずかとなっている世界
イラストでは “美しい緑豊かな自然のある国に住んでいるナウシカ” に見えてしまいがちだけど、本当は常に死と隣り合わせの過酷な世界で生きているんですね

映画では愚かな人間が世界を破滅に導いた過去があって、人間が世界の土が汚し、人間が恐れている腐海は実は汚れた土を浄化するために生まれたというお話

私たち人間側からしたら、ナウシカの存在する世界は不便で恐ろしい所なんだけど、宮崎駿さんが描くとそれを忘れてしまう絵の美しさがあります

その絵を見ていると、自然そのものには善も悪もなく、腐海や人を攻撃しようとする“オウム”はじめ蟲の存在が罪なわけではなく
人間が一番汚い存在なんだという印象を受けます

ナウシカグッズを集めまくった小学6年生時代

私が小学6年生の頃は、“ナウシカ” “ラピュタ” “トトロ”の宮崎アニメ人気だったのでしょうね
アニメイトには宮崎アニメグッズが豊富に販売されていました

私はお小遣いを貯めて、親にアニメイトへ連れて行ってもらっては 下敷き・カンペン(缶上の筆箱)・消しゴム・シャーペン・便箋・メモ帳・便箋・カードケース… などなど学校で使える文房具を集めていました

これらは今も大事に残しているんですよ~~(*^-^*)
私の捨てられない大切な宝物です

現物を見たい人は、私の教室へいらして下さい

常にナウシカと一緒に居たい私は、カードサイズのイラストを自分で描いて、学校の生徒手帳に挟んでいました
普通の女の子だったら好きな男子の写真を持ち歩くんだろうけど、私はナウシカと共にいました♡

宮崎駿が活躍していた時代に自分が青春時代を過ごせた幸せ

マンガやアニメが大好きな私にとって、日本人で良かったと思えるのはリアルタイムで宮崎アニメと共にこの時代に居られたこと。この一点です!

子供の頃からディズニーアニメのキラキラした夢見る少女はこういう世界だ大好きでしょうってあからさまなプリンセスストーリーにはちっとも興味がわかないんですよね

宮崎アニメに出てくる女性は男よりも精神的に強い勇敢なキャラクターが多く登場します
それがカッコいいんですよね

映画「風の谷のナウシカ」は、原作漫画の2巻までの話をまとめてできた作品だから、映画のナウシカの後、まだ話には続きがあるんです

その続きを映画化しようよという事は、もう何十年も前からファンの声があるわけですが、実現に至ってない…

宮崎駿さんももう高齢で、体力的に映画を作るには難しい…またはあと1作で最後なんじゃないかと思うんです

監督としては引退したも同然ですが、宮崎駿さんと共に歩んできたアニメ業界の人たちが引き継いで、宮崎駿さんが健在の間にゼヒともナウシカⅡが映画になる事を期待しているいちファンです(*^-^*)

「風の谷のナウシカ」映画は今見ても美しい絵柄だけれど、今のアニメ技術を取り入れて表現したらどんな映像になるんやろう?
どれだけ美しく腐海を表現するんやろう?どんなにおどろおどろしい巨神兵を描くんやろう??って、妄想が膨らみます

イラスト作画風景動画です
⓵~④までありますが、こちらの⓷は“オウム”の目を描いている所です
オウムの目を着彩する時が一番楽しく描けました(*^-^*)


ナウシカファンのリョウコは、小学生を対象にコミックイラスト教室を主宰しています
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