コミックアート・レッスンレポート =2020 NO.5=
《アトリエいろかさね》コミックアート教室の生徒作品紹介と
・どのような教室レッスンをしているのか
・生徒へどのようなアドバイスをしているのか
を記事にしています(*^-^*)
真似して描きたいけど、どれも難しい…苦手意識を捨てよう
マンガを見て、キャラクターの可愛い顏を描いてみたいけど、
・髪の毛が難しそう…
・手を描くのが難しくて嫌だ…
・横向きになっている顔は苦手…
子供にとって描くことへの抵抗感は様々です
カワイイキャラクターを真似して描きたいと思っている絵の中で
・自分が描けない手の部分
・細かな洋服の部分
忠実に真似をしようとすると難しいので、省略して真似すればよいのですが
そもそも、どういう風に省略すればいいのかが分らないんですね
そんな時に私が 「この手を描くのは難しいからこんな風に表現してみては?」
「この手の形は一度、違う紙で練習をしてから本番の紙に描いてみよう」と提案して作画を始めます
絵は簡単に上手く描けるようにはならないです
「何度も描いて描いて描きまくって、上手く描けるようになるんだよ!だから失敗だなんて思わずに
自分で納得いかなくても手を止めずに描こう!」
って、手が止まってしまう子供たちは、励ましながら作画しています
自分で試行錯誤することも大切
描き慣れている生徒さんには、好きなように作画を進めてもらいます
自分で考えて描ける時には、生徒の発想の邪魔をしたくないので私は見守りに徹します
何度も描いては消して、描いては消して…を繰り返している時も、本人が納得するまで描きたい時にはそうさせます
色をどう塗るのか?思考をめぐらしている時や試し書きをして考えている時には考えさせます
どうしようかな~?と、手が止まっている時にだけアドバイスをします
⇇ こちらは、模写しているのですが、女性キャラクター(だき)をめいっぱい描いたから、下にいる男の顔を描くのが「めんどくさいな~…どうしよう」と困っていたので
「このキャラクターは、帯が武器となって戦っているシーンだから、帯で背景を飾っている絵にするでしょう。だから、男の部分は帯がフワっと手前にある感じで仕上げたらどう?」
とアドバイスしました
そして、このようになりました ⇉
私は子どもの頃から原作者のイラストをアレンジして描く事が大好きな妄想女子でした
だから、生徒が “この部分真似して描くのは難しいな” という所を絵的に違和感ないようにアレンジするアイデアを提案できます
イラストを描くには 【想像力】 を働かせることが重要です
スクリーントーン画材に慣れよう
教室では、モノクロイラストを作画することもできます
最近はマンガ雑誌の付録に【マンガがセット】がつく時があります
なので、子供たちはスクリーントーンがどういうものなのか知っている率が高いです
教室でスクリーントーン画材を始めて見た生徒たちは、「わ~~~」と目を輝かせて使いたいと言うのですが
実際にトーンを使ってみると
・スクリーントーンを切り抜くカッターが上手く使えなくて、切り口がガタガタになってしまう
・カッターを持つ手の力を入れすぎて、イラストの紙まで切り抜いてしまう
・イラストの細い線に沿ってトーンを切り抜こうとしても、線からはみ出してしまいがちで上手くいかない
・そもそも、トーンを切り抜く繊細な作業が性に合わなかったり…
スクリーントーンを貼る作業って、コツコツめんどくさい工作のような作業なんですよね
描くことは好きだけど、切ったり貼ったりは苦手…のように
性分に合う・合わないがあるし
トーンを貼るとどのようにイラストが完成するのか?イメージできていないと、どんな柄を貼ればいいのか分からないし
アニメやゲームからイラストを好きになった生徒さんは、モノクロマンガを読んでいないので、トーンはどのような表現で使うものなのか基本的な事を知りません
モノクロイラストや白黒のマンガ原稿の美しさや、白黒で絵を考える楽しさも知って欲しいし、スクリーントーンを使うとキャラクターのイメージや心情を表現する幅が増えるので、使う楽しみを知って欲しい教材です
カッターを滑らかに動かしてトーンを切ることができるように、練習を重ねて作画イラストの画風の幅を広げて欲しいという思いで
苦手意識を持たないように、道具の使い方やカッターの力加減を子供の筆圧を見ながら指導しています
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