明石 子供向けコミックアート教室 レッスンレポート=2020・2=

コミックアート・レポ―ト

コミックアート教室
レッスンレポート=2020・2=

【キャラクターのポーズを真似る】

ゲームキャラクターの画集を持って来てくださり、「先生!描きたい!」
という事で、どのキャラクターを描こうかと選んで描きました

ゲームキャラクターたちは、衣装が凝っていて素敵だし、キャラクターに動きがあるし、設定が出来上がっているので絵の練習をするには良い勉強になります

ただ、キャラクターのポーズが難しい上に衣装が凝っているから、人の体がどうなってそのポーズをしているのかが分かりにくいんですね~

人体図形が頭に入っていれば描けるのですが、小学生にとっては模写するにも難易度ハイレベルです

小学生がマンガイラストを描き始めた頃は “可愛い顏” “カッコいい顏” など、顔を描く頻度は多いんですけど体を描く事ってあまりなくて、実際に体を描いてみると~

●全体的に体のバランスが悪くて頭でっかちな人間になっちゃう
●首から下の体のポーズがイメージ出来なくて、いつも “まっすぐ気をつけ” のポーズで描いてしまう

のように、人の体をイメージすることや描く事って、めちゃくちゃ難しいんですよね
そこで、“難しい” と苦手意識を持ってほしくないので、写して練習してみたり、
「人の腕はこうなっていてね、足はこのくらいの長さがあってね…」と、私が手本として説明しながら描いて見せています

 

 ← 服の中には体が入っているよ

コピックマーカーの配色や色のぼかし方を工夫する

コピックマーカーを使った着彩では、色をぼかして使う事や、どの色とどの色を混ぜてぬるとどんな仕上がりになるのかな?と試して描く事で自分の好きな色の使い方を身につけることができます

幼いころにしていたぬり絵のように、色を1色ぬっておわり。ではなく
色を重ねてみたり、ぼかしてみたり、立体感を出したり・・・

どんなふうに表現しようかと、しっかり考えながら描く事に慣れてきた生徒さんたちです

この、“色を考える作業” って、すっごく楽しい時間なんです♪

色の選択しだいで、絵を “クールに仕上げるのか・穏やかに描くのか・ポップに仕上げるのか・可愛らしく飾るのか??”

同じイラストでも全く違った作品になりますから、頭の中で想像力をめぐらす作業になります

私は頭の中で妄想して考える時間が大好きです

生徒さんたちにも、イラストをどういった雰囲気で仕上げようかと考えている時間を楽しんで欲しいと思っています

作品に色を塗り始める前に、試し書き用の紙に自分が考えた配色がイメージと
合っているのかどうかをテストすることを進めています

どんな色を重ねると、どう色が変化するのかな?
どんな模様にしようかな?

テストして、自分が納得してから作品を描きます

背景も仕上げましょう

1枚のイラストを仕上げるためには

●背景のデザインを考える
●どう描いたらキャラクターが生き生きするのかをよく考える

キャラクターのポーズとか、背景までじっくり考えるように生徒さんへ指導しています

キャラクターを描くところまでは、どの生徒さんも大好きな作業だからサクサクこなせるのですが、イラストの背景をどう仕上げようか? までは人に言われるまではなかなか考えません

背景を描こうと思うと、意外と難しいんです

それは、“イメージがわかないから” なんです

また、“こんなイメージで描きたいな~…”と空想できたとしても、それを絵に落とし込むことが難しくて「描けない…」ってなっちゃうんです

そんな時は、私が生徒さんのイラストを見てイメージされるものを伝えて
「こんな背景だったら面白くならないかな?」って提案したり
写真画像を見本に見せたり、漫画家さんの画集を参考に見せたり
小学生でもできるだけ簡単に描けそうな背景画を探したり、描けそうな“アイテム”を探します

【イラストを描く】 と言えど
イメージできないと描けないし
知らないと描けないし
技術がないと描けないし
描く事が楽しい!と思えないと描き続ける事はできません

描く作業は “静” の動作だけれど
作業内容はスポーツと同じくたくさん描く練習をすること!
“コツコツと日々の練習が必要” なんです


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