現在西野亮廣さんが制作中の映画「えんとつ町のプペル」その映画チケットを子供たちに配布する
というクラウドファンディングのリターンで受けられる講演会を申し込み、視聴した内容を感想と交えてブログにまとめてお届けしたいと思います
冒頭のお話
西野さんは「自分はエンタメで世界を取る ディズニーを越える」と挑戦し続けています
世の中には挑戦しようと行動を起こしている人もいるけれど、上手くいかなくて挑戦を諦める人も沢山いる
その『挑戦を留めてしまうものは何なのか?』をこう解説しました
【1 広告】
例えば、ケーキ屋さんを始めたとして、どうやってお客様に届けるのか?という広告の問題をクリアしないと挑戦が終わらされてしまうという問題
【2 お金】
ケーキ屋さんの店舗を出したら
〇職員の給料や家賃を支払わないといけない
〇生活費が捻出できないとお店を継続させられない
要するに、挑戦し続けよう、夢を追い続けようと思ったらお金の問題を解決しないといけない
ところが、日本の学校では夢をもとうとか、挑戦しようという事を語っても、お金のことを一切語らない
アメリカでは投資の授業が学校教育の中で入ってます
アメリカでは経済教育を受ける義務と権利があると学校教育法で決まっている
夢を追い続けるには経済の事をクリアしない限り、追い続ける事はできないのに、日本では学校教育で経済やお金のことを教えてもらえない
夢や挑戦する気持ちを持ち上げられて育つのに、お金の問題がクリアできていないから夢を諦めないといけない結果になっている
日本でお金の話をすると、「卑しい」とか「稼いでいる人は悪いことをしているに違いない」のように、お金は悪だとか、お金の話をすることは悪いことのような風潮がある
でも、夢を追い続けるためには、お金の問題を解決しないといけないから、お金のことを考えないといけないんです
例えば、西野さんは阪神淡路大震災の被災者でもあるので、ボランティア活動に来てくださっていた人の体験と記憶があります
私も神戸市民だったから、震災時の記憶があります
震災や災害の被災地へ赴いてくださるボランティアの人達は、ボランティア活動を続けたい気持ちを持っているけれど、いずれは自分の住み家へ帰っていってしまいますよね
その原因は、ボランティア活動をして下さっている方の資金が尽きてしまうから
ボランティア活動をしてくださる人だって、自分が食べて行く資金がなくなれば、自分が食べるために働かないと他人を助けることは出来ないし、家庭を持っている人なら家族を養えないとボランティア活動に赴く事はできません
だから、被災地を本当に助けようと思うのであればボランティアではなくビジネスにしないと継続した支援をできないのに、ボランティア活動をビジネスにすると、「お金を稼ぐのか」と日本人は悪いことのように言う国民性である
この意識を変えないといけない
“お金は目的を達成するための道具” でしかないので、道具の使い方を学ばないといけない
扱い方を誤ってしまうと、助けたい人も助けられなくなってしまうという結果になる
【お金】という道具の使い方
お金のことを学ぶ事は非常に重要な事である
と、冒頭から熱弁を語り、お金のことについて3章にわたって講演がありました
第1章 お金の価値は下がっている
西野さんは、エンタメを届けることをモットーにお仕事をして活躍しています
西野さんがイベント会場のチケットの売り方を一般とは違った売り方をしていて見えてきた事は、A席・B席・S席・VIP席の他に
“一緒にイベントを作るスタッフになれる券” という一番高価なチケットを販売していたら、これが即座に完売すると言います
これはSNSの普及によるもので、私たちは他人から「いいね」が欲しいんですね
“一緒にイベントを作るスタッフ”になって、西野さんと一緒にプロジェクトをしたというツイートやインスタを上げた方が、多くの「いいね」がもらえるんです
私たちは西野さんの影響力を買いたくて、お金を支払うようになっているんです
その気持ち、私めっちゃ分かります
会いたい人にお金を支払って会いに行けるよりも、さらに上のチケットです
私がお金を支払って宮崎駿映画の一部でもお手伝いをすることができるのなら払います!
そうでもしないと、宮崎駿さんに会うことだってできないし、ジブリで映画作画に携わろうと思ったらめちゃくちゃ高い画力が必要
お金を支払って一緒にアニメを作れて、エンドロールの作成協力に名前が載るなんて超幸せじゃないですか!
今大人気の「鬼滅の刃」のアニメーションだって、“好きなキャラクターのセル画1枚だけの着彩できる券”が販売されていたら、「大好きな冨岡義勇を自分が彩色できるなんて!お金を支払ってそれがかなうなら支払うわ!」って人、めちゃくちゃ沢山いるって思うよ
実際に活動に参加したことは、自分だけの幸せでなく、自分の価値・情報として拡散できます
「お金を支払って働く働き方」このことが分からない人は、おじさん・おばさん世代には多いだろうな~…
《現代の対価は影響力》 影響力はお金で買えるのが現代である
例えば、「給料は支払わないけれど、フォロワーを毎月1万人増やします」という会社があったと想定すると、おそらく入社希望者はめちゃくちゃいると思われます
なぜかというと、例えば自分がYouTube動画発信をしていたとして、フォロワーが多く集まれば、自分のYouTube動画を視聴してもらう頻度は確実に増えるわけで、動画再生数が上がると告収入が入ることが十分予測できるからです
影響力があることで、お金になることがみんな分かってきている
お金よりも、フォロワーがいた方が有利に働くことが分かっている
それに伴い、優秀な人材をお金だけで引き留めておくことが難しい時代になっている
昔は優秀な人材はお金で人を引き留められたけど、今はそうではない
それは、優秀な人材が会社でいくら業績を上げて働いても、賃金の上限には限界がありますよね
それなら、自分でフリーで働いた方が会社で働くよりも高収入をえられるし、フリーで稼ぎやすい時代になったのだから、会社で働く意味がない
今の若い人は、40代の私のようにモノが欲しいという価値観ではなく社会貢献をやりたがっていいます
私たちより上の世代は、車やブランド物の時計やバッグなど高級品を所持することがステイタスだったり、別荘を持つことや海外へ旅行をすることが理想とするお金持ちの暮らしだったのに、今の若い人は社会貢献をすることで他人から「いいね」と評価をうけることが何よりも欲しいと思うようになった
他人からの評価が多ければ多いほど、お金に困らないこの社会を 「評価経済社会」という
「評価経済社会」というのは岡田斗司夫さんが9年前に「オタキングEX」という会社の社長である岡田斗司夫さんに、社員が月1万円お金を支払って岡田斗司夫さんと一緒に仕事をするというシステムを始めたものです
私は社員が社長に1万円支払って、常に岡田斗司夫さんの活動や脳に触れていられるなんて安いと思います
なぜなら、月1万円で自分のビジネスの為のコンサルのような会話をすることができるし、アニメやジブリが好きという同じ趣味と言うだけではなく、オタクという相当奥深い内容まですごく研究していて頭の良くない私のオタク知識を広げてくれるし、話し方もお上手なのでこんなに面白い社長と一緒に居ると、深く楽しい時間を過ごせるわけです
芸能界で言う、自分憧れの人のカバン持ちをする感覚でしょうね
憧れの人と共に行動して、憧れの人のお仕事現場を生で近くで見れいられるだけで自分の勉強になることはめちゃくちゃ多くあるはずです
そして今は、評価経済社会の次のステージになっている
それが明らかにしたのが「クラウドファンディング」である
第2章 クラウドファンディングから見えてくる新しい経済
【クラウドファンディングとは】
クラウドファンディングとは、インターネット上で企画を立てたことに対して色んな人から支援して企画を実行させるシステムです
西野さんはこれまでのクラウドファンディングによる総支援者数:51674名 支援総額:3億円以上
という実績があれば、クラウドファンディングについて語っている内容には十分信用できます
西野さんは最初、「えんとつ町のプペル」を一人で描いていたある時
「絵本はなんで自分一人で描くことが決定づけられているのか?」疑問を持ったそうです
絵を分業制にしたら、世界で見たことのない絵本ができるんじゃないかと考えた
そこで、なぜ分業制の形になっていないのか考えを掘り下げてみたそうです
絵本は5000~1万部売れたらヒット商品だと言われていて、売上が見込めないから製作費が用意できない。
↓
制作費が用意できないから制作スタッフにお金を支払えない。
↓
だから、“絵本は一人で作るモノ” という固定概念が刷り込まれている
西野さんは、40人のスタッフさんと作った絵本であれば、世界にない作品を作れると考えました
そこで、40人分のスタッフさんへ支払う資金調達をまず始めようと考えて、クラウドファンディングで募った結果、のべ5600万円ほどお金が集まりました
当時はクラウドファンディングで資金到達をしたことによって、世間から随分非難を受けたそうです
人がクラウドファンディングを嫌う理由のほとんどは「知らないから」
知らないから嫌って批判して、そうして夢を叶えるための選択肢の幅を狭めてしまっている人が多すぎる
選択肢が様々あることを学校の先生も親も、勉強して知っていないといけないと強く語っていました
【クラウドファンディングはお金の生る木ではない】
ただし、クラウドファンディングはお金の生る木ではないし、有名人だからお金が集まる訳では決してないという事を理解しておかないと失敗する
例えば、ロンドンブーツ敦さんがクラウドファンディングをした時に、2000万円の目標を掲げたのに200万ほどしか集まらなかった
ロンドンブーツの敦さんと言えば、知名度があるので多くの人が「ああ、あの人ね」と知っていますよね
ところが、有名だからお金が集まるわけではなかった結果の理由を私たちは知っていないといけない
その理由は 【お金とは信用だから】
クラウドファンディングとは
信用をお金に両替することができる両替機である
クラウドファンディング自体には、お金を生み出す機能はついていない
あなたの信用度をお金に両替する機能がついているものである
その分かりやすい例がホームレスの小谷の話。
彼はホームレスになってかれこれ7年だが、25キロ太り、毎日寿司を食べ、好きな時に海外へ旅行している
そんな事ができるのはなぜか???
彼がどうやって生きているのかというと、自分の1日を「何でもします」と言い、50円で売っています
例えば草むしりをしてもらうために私が50円で買ったとします
草むしりをしてもらっていると、「お昼ごはんくらいごちそうしようかな?」という気持ちになるモノですよね
午後からも引き続きお願いした草むしりを一生懸命してくれていたら夕ご飯もおごろうと思うし、ご飯を共にすると、仲良くなるんですね
仲良くなったうえに、別れ際には「今日は来てくれてありがとう」ってお礼を言うでしょう
もしこれが日給1万円で雇っていたら、ご飯もおごらないし、してくれて当然って思っていたでしょうね
これは、『返報性』といって、人は頂いたものと同じくらいのものを返さないと気持ち悪いと感じる心理が働きます
ではなぜタレントには信用がないのか
その理由は、タレントのお金の出どころは広告費だから
タレントさんはテレビでウソを付けない立場にあります
広告を出して下さっているスポンサーのものを悪く言えないから、自分が良いと思っていなくても、スポンサーの商品を使っていなくても嘘をついて「この商品良いよ」と言わないといけない
私たちは、化粧品のCMに登場する美人女優さんが本当にその化粧品を使っているなんて、もう思っていませんよね
世間的に人気タレントと言われている人は人気タレントではなく“認知タレント”である
“認知”であって“信用が無い”から、タレントがクラウドファンディングをしてもお金に変える事ができない結果に終わります
ところがタレントと違って、アーティストはお客さんに嘘をつかなくてもいい状況にあります
アーティストは、自分が作った作品を提供して、お客様に喜んでもらっています
お客様へ信用を稼いでいるからクラウドファンディングに成功している人が多く居ます
タレントとアーティストの違いはここにある
ウソをついてしまう環境から抜け出さないと、信用を稼げないという結論に行きつく
ここから分かることは、フォロワー数が多ければいいわけではなく、信用が多い事の方が重要だと言われるようになった
【信用経済が大きくなっている】
西野さんは簡単には広告を受けない
なぜなら嘘をつく事になったら信用が落ちてしまうから
影響力が信用に変わるから、西野さんの会社は影響力を意識しているそうです
会社が考えないといけないのは、社員の報酬はお金だけではなくどうすれば社員の信用度が上がるのかだ
フォロワー数の獲得はどうだっていい
今取らないといけないのは信用だ
そのために人と会う事だ
フォロワーでなくてファンを自分の味方につける事
「コロナのメッセージはファンが居なかったら殺すよ」ということが明白になった
お客さんには 【顧客】と【ファン】の2パターンがある
お店の営業中に、イベントをするとか、お客さんと密に腹を割って話をするなどをして顧客をファン化させることが重要である
これからすごい勢いで変わっていくから、ファン化しないと死ぬという経済状態に陥る
西野さんが活動のベースにしているのは「スナック」の形式で、お客さんと膝を突き合わせてあーだこーだ話す付き合いをすること
人と会うには場所がいるから全国各地にスナックを作っているそうです
SNSだけで信用を獲得する事はなかなか難しいから、人と直接会う事が重要だと話されていました
第3章 お金の増やし方
お金は
・上手く使うと増える
・下手に使うと減る
・使わなかったらちょっと減る(貯金したらちょっと減る。その理由は物価が上がっているから)(100円の価値が下がっている)
この事を子供たちに伝えて欲しいと言っていました
私たちは、親や祖父母から貯金しろと言われているかもしれないけれど、貯金すると減るという事を分かっていないといけない
お金が減るのは下手な使い方をするから減るのであって、“どう稼ぐのか?どう使うの?か” を知らないといけない
上手く使えるようにならないといけないし、上手く使えるようになるには使わないと上手くならない
小学生にお金の教育をする方法は
「500円を使ってどうやって増やせるのかを考えてみよう」とする
「増えるように使え!」と、考えさせること
ちなみに西野はこうやってお金を増やしています
今年間8~9億円稼いでいるのだが、どうやってお金を増やしているのか?は
「シナジーマップ」を描く事が重要である
西野さんは ブログ・YouTube・映画・絵本・サロン・ビジネス書・ミュージカル・美術館・・・など、自分がやっているプロジェクトを地図に書き出してみて、書き出したものを
〇 AD:宣伝
〇 ID:世界観・理念
〇 マネー:おかね
の矢印線で結ぶそうです
ブログを書く理由は本やサロンの宣伝の為にしている
ビジネス書は何のために書くのかというとオンラインサロンの宣伝の為
オンラインサロンは何のためにしているのかというと、絵本を買ってもらうためにしている(オンラインサロンの売上で絵本を作っている)
西野さんはビジネス書も書いています
ビジネス書の周りには競合のビジネス書が多く居るが、自分はビジネス書の印税で食べているわけではないから印税でビジネス書の広告を買い(新聞の一面や駅の広告など)、ビジネス書が多くの人に読まれることがオンラインサロンメンバーを増やすことにつながる
ビジネス書単体での収益は無視している
絵本も競合がいっぱいいるんだが、ぶっちぎろうと思ったら… 絵本の世界観から美術館・スナック・会議室を作っている
世界観が宣伝になっている
YouTubeをしているのだが、YouTube単体で収益化しようとは考えていない
YouTubeは広告収入が入ってくるが、1再生0.5円とする
1000円稼ごうと思ったら2000人に見られないといけない
ところが、オンラインサロンは月に一人買ってもらえばいい
再生回数で収益化するより、オンラインサロンで収益化する方が収益性が高い
サロンでマネタイズした方が効率がいいから、再生回数が回す動画よりも、サロンに興味を持ってくれる人が増える動画を発信している
仮に、自分がメントスコーラをやったところでそれを見て「オンラインサロンに入ろう」とはだれも思わないだろう
サロンに入りたくなるような動画を上げる方が大事だと自分は非常に重要だとシナジーマップで見えてくる
逆算して考えると、サロンに入ってくる人は忙しい人が多く、忙しい人の時間を奪ってしまう動画よりも音声だと自分は考えた
音声なら家事をしながら、着替えながら、通勤しながら聞く事ができる
(私も西野さんの配信を始め、ビジネス系の配信はすべて家事をしながら音声で聞いているし、西野さんの配信に出会ってサロンに入りました)
お金を増やそうと思ったらシナジーマップを書く事が重要で設計しないといけない
目の前のお金の利益を得るのではなく、ここで100円取らなければ5000円稼げたのにっていう事がないように設計を考えることが大事だ
そして、矢印が伸びていない仕事はやらない
「学校では教えてくれない大切なお金の話」講演会のまとめ
1 お金の価値が下がっているよ
2 影響力があればお金を作れるようになったから=評価経済(9年前の概念)
3 今は信用経済に移り変わっているよ
4 自分のお店の顧客でなく、ファンを作る
5 お金のルールをちゃんと知っておこう…お金は単なる数字でしかない
6 シナジーマップを描いて収益を最大化するのかキャッシュポイントを明確にする
お話の締めくくりに、
次の講演会のテーマは「チーム・会社の作り方(リーダー論)」を話すと言われていたのでその講演会も楽しみです